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Xmas

読み返してないです。
適当設定なので、厳密に考えると突っ込みどころ満載
「はぁ?冗談だろう?」

それを聞いた瞬間、脱力した。
呆れた。
一体誰に向かって、そんな提案をするのかと・・・。

「なんで?何か不都合があるわけ?」
「不都合も不都合・・・っつかばかじぇぇの?」
いや、薄々ちょっと頭悪いんじゃねーかとは思ってたけどな。
くだらねぇと首を振ってみせると、彼女は不満そうに頬をプッとふくらませた。
その仕草は大層可愛らしくはあるが・・・
「俺がどうしてキリストの誕生日を祝うパーティにでなきゃいけないんだ・・・?」
キリストだぞ?キリスト・・!
「なんでって、一応、玲治は私の使い魔でしょう?」

「あのなぁ・・・その前に、俺は悪魔だ」

これでわかったろ?っと彼女の反応を見るが・・・
「だからなによ?」
あぁーもぉ、全くわかってねぇ。
「あのなぁ・・・キリストなんて、敵の御大将みたいなもんだぞ?その誕生を俺が祝ってどうするんだ?おかしいだろう?」
「別におかしくないじゃない」
「いやいや、ルイズさん、おかしいだろう?」
脱力した俺だが、彼女は全くひるまない。それどころか、腕を胸で組んで、
「玲治なら、新たな敵の誕生を祝うことくらいするかと思ったもの」
と言ってのけた。
ほほぅ、その心意気やよし!といってやりたいところだが・・・
「勘弁してくれよ・・・」
人間だった時はどうでもよかった・・・あの杉・・・じゃなくて、モミ?とか、柊の葉とか、あの赤い実とかが、どうにも癪に障る。
見ているとむしゃくしゃして、口から火を吹きたくなる。もちろん比喩ではなく。
「なんでよ。いいじゃない!せっかくのクリスマスよ!せっかくのパーティよ!」
「あのなぁ・・・そんなののどこが楽しいんだよ・・・」
「美味しいものだっていーーーっぱいでるのよ!」
「それのどこが魅力的なんだ?」
はっきりいって人間の食い物は口に合わない。
「生きたうさぎでも出るってなら話はちがうけどな」
まぁ、そんなものにいきなり食らいつこうなんて気はあまりないが。
「私のパートナーはどうするのよ!」
「こないだはかなりもててたじゃないか」
こないだ・・・というのは、フーケを取っ捕まえたときに催されたパーティでのことだ。
あの時の彼女はなかなか可愛らしく着飾っており、若い男たちに随分アプローチをかけられていた。
「その中から選べばいいじゃないか?」
あの時袖にされていた彼らの様子ならば、誘えばすぐに乗ってくるはずだ。
そう言ってやるのだが・・・彼女は頷かなかった。
「・・・玲治は、私の使い魔じゃない・・・そばに居ないと・・・」
「バカをいうなよ・・・。教室に入れないようなでかい使い魔がいたのを俺は知ってるぞ?そいつらは、普通に主人とはなれてたろう?」
パーティなんて言わずもがなで、そろって出席が義務付けられているとは思えない。
俺の言葉に、ルイズは何かいいたそうな顔で俺を見つめ・・・結局何も言わずにプイと踵を返して部屋を出て行ってしまった。


きっと・・・そのまま、他の部屋でドレスにでも着替えてパーティ会場にいってしまったのだろう。
彼女は、部屋に戻ってはこなかった。
「ちょっと罪悪感を感じないでもないかな・・・」
あんな顔をされては、流石の悪魔も良心(?)がうずくというもの。
なにしろルイズは、“彼女”に似ている。
お嬢様で気のつよかった“彼女”に。
「いや・・・それだけでも」
ないか・・・と言おうとしたところで、背後にしていた扉が乱暴に開かれ、驚きそちらを振り返ると・・・そこに立っていたのは、
「こんなところにいたのね!」
ボディラインを強調するような赤いドレスを纏ったキュルケ。
「どうした?」
俺が首を傾げると、彼女は大げさにため息をついた。
「なんで、ルイズについてないのよ」
「何故?」
「なんでエスコートしてないのかって意味よ」
「なんでって・・・」
彼女もまた同じようなことをいうのかとうんざりしながら、俺はルイズに言った言葉を繰り返した。
つまり、悪魔である俺が、何故、キリストの誕生を祝わねばならないのかっと。
ついでにパーティに対する愚痴も。
「そ・・・それはわからないではないけど・・・」
おや、こちらは少しは物分りがよさそうだ。と、思ったのもつかの間
「でも、あの子寂しそうだったわよ」
不意打ちに妙な矢をストンと放ってくる。
「誰とも踊らずに壁もの花よ。可哀想に」
「・・・あんたがそういうセリフを言うとは意外だな・・・」
「ふん。あんなヴァリエールを見てると調子が狂うのよ」
「そんなか?」
「えぇ。クリスマスっていうのは特別な日だからね」
特別ね・・・。
「そういえば、キュルケはこんなところにいていいのか?」
ふと気づいてきくと、彼女はムッとしたように眉間にシワをよせた。
「いいわけじゃないじゃない!今頃、私は・・・・と、とにかく、いい迷惑よ!」
「あー・・・わかったよ」
ルイズとは犬猿の仲の彼女がここまで言うのだ・・・つまり目も当てられない程にルイズが落ち込んでいる・・・ということだろう。
俺は額に手をあて、ため息をついた。とはいえ・・・
「じゃぁ、迎えに行ってくれるのね?」
あの場所にはやはり行きたくない。
直接みたわけじゃないが、どうせ、パーティ会場の中央にはどでかいもみの木なんかがあって、きらびやかに飾られているに違いない。
考えるだけでぞっとする。
「悪いが・・・彼女をここに連れてきてくれないか?」
「えぇ?」
「いいから・・・頼む。俺はあの会場にはどうしても行きたくないんだよ」

俺は理由を言わずに彼女にルイズを迎えに向かわせると・・・
「しかたないなぁ・・・・」
右手をスッと上げて、ストック空間へとその手を入れた。
そして・・・
「あったあった・・・」
大粒のダイヤを一つ取り出して、明かりにかざす。
宝石の王様・・・それも大粒の・・・俺が持っているものの中でも一番大きなもの。
原石だったときはもっと大きかったそれは、ちょっとした気まぐれでとぎに出し、カットされたことで幾分小さくなってしまっていたが・・・それでも、なお玉子程度の大きさがある。
「ルイズにはもったいないが・・・」
使い魔からのクリスマス・プレゼントということで・・・なんとか機嫌を治してもらうか。

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