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探偵役 2

ヒムアリ 小説家と同じようなかんじでウザイ。 学生
飲み終わったイチゴミルクの紙パックを、ストローでペッコンペッコンと上下させながら、隣で交わされる会話を聞いていた。
割と可愛い子が、頬を染めて親友殿を昼食に誘っている・・・その言葉を。
ちらりと横目に見る。
火村はこちらに背を向けていて表情は見えないが、どうせ無表情にたっているのだろう。
女の子の方は、胸にノートを抱え、必死に言葉を紡いでいる。
あー・・・かわええなぁ・・・・。
イチゴミルクをペコペコしながら、なんだかこちらまで照れてしまう。
ほんま、かわええな~。

俺やったら、速攻でOKなんやけどなぁ~。

あぁ・・・でも、この男は・・・きっと・・・

「悪いが・・・」

あーあ・・・・ほーら、ほーらなぁ。
こいつはほんまに・・・・!
女の子は泣きそうな顔で、それでも微笑んでペコリと頭を下げて小走りに去っていった。
可哀想に・・・。こっちまでウルルっときそうになる。
女の子って健気やなぁ・・・
でもって、めっちゃ、かわええぇ。
俺が惚れそうやぁ。
ん?もしかして、今、振られたばっかしやし・・・俺にもチャンスあるかも?
イチゴミルクのストローを咥えたまま、考え込む風に顎に手をあてていると、パカリとノートで頭をはたかれた。

「てっ」
「バカ、何やってんだよ。ほら、食堂いくぞ」

少々ムッとしながら、イチゴミルクのパックを口から離した。
咥えていた部分だけ、ストローがガジガジでペッタンコになっている。

「せーっかく可愛ええ子やったんに。」
「ふん」
「こんな冷たい男なんてほっといて、俺にしといたらええのに、ほんまに、見る目ないわ」
「そうだな」
「お、火村もそう思うか?」
「あぁ」

ぽんぽんと会話を交互に飛ばしたものの・・・・本気か?コイツ
ちらりと上目遣いにみると、ふいと視線をそらされた。

「まぁ、それで俺は助かってるけどな」
「何がや?」
「他のヤツラに見る目がないってことは、俺の恋敵が少なくて済むだろう?」

言いながら、彼は、反応を期待するような目で私を見た。
だが、何を期待されているのか、イマイチ分からない。
結局、

「ふーん。君って、好きな奴おったんやね。」

と答えると、彼は舌打ちでもしたそうな顔になった。
にぶい奴だ・・・とでも思っているのだろう。
どうせ、私は、君ほど頭の回転は良くない・・・・あぁ、もしかして、相手を聞いて欲しかったのだろうか?

「ええっと・・・で、その相手って誰なん?」

聞いてみれば、今度はすごい目で睨まれた。

・・・・・何で?

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