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小説家 2

ヒムアリ 注意:いつになくいちゃついてて気持ち悪い 2
「お前はほんとによく寝るよな」

起きた途端に目に入った男は、あきれたようにそういった。
何処となく疲れたようにシャツのボタンを2つほど外し、ネクタイをだらしなく緩めて。
勝手に家に入り込むのにはもう何も言わないが・・・寝室まで入り込むというのはちょっといただけない・・・そう思いながらも、寝起きでは怒る気がしなかった。
「寝る子は育つっていうやろ?」
起き上がりもしないままに言うと、大げさにため息をつかれた。
「今更どこがでかくなるっていうんだよ」
それに大きなあくびで答えて、枕元に置いた目覚まし時計にを手に取る。
赤い小さなそれは、午後の4じ過ぎを指している。
「まぁまぁ寝たかな」
ごろりとうつぶせになって、枕を抱きしめる。
なんか幸せや。
「何時間?」
「んー・・・半日?」
私の答えに、火村は私の頭を乱暴に撫でて寝すぎだといった。
頭をくしゃくしゃと撫でられるのは嫌いじゃない。
いや、むしろ好きな方だ。
それを知っているのか、それとも、彼もまた私の頭を撫でるのがすきなのか、何も言わないといつまでも頭をくしゃくしゃとやる。
外に出る予定もないし、それはそれでいいのだが・・・
そうされると、また眠くなる。
あんまり眠ると、ただでさえ動きの鈍い頭にキノコが生えてきそうだ。
自分の頭にキノコが生えている様を想像して、それもいいかも知れないと思ってしまう。
帽子がかぶりにくくなるのが困るくらいで・・・流行るかもしれない。
布団に口を押し付けて、彼にばれないように大きくあくびをした。
ネコをあやすような手つきに、目を閉じる。
「おい、アリス寝るなよ」
「ん?」
「ん、じゃねぇよ」
「寝かしつけてくれてるんとちゃうの?」
「違う」
「ふぅん・・・・」
言いながらも、どんどん身体は重くなってゆく。
布団にめり込んでどこまでも落ちていきそうなくらいに。

「お前は本当によく寝るよな」

あきれるように・・・そして、なんだか母親が子供をあやすような口調でもう一度言った男に、

「君は誰かを思って、眠れぬ夜でも過ごしてるんか?」

言い返してみたら、男の手が一瞬ピクリと反応した・・・・のには気付かないフリをして・・・。
ふーっと息を長く吐いて、意識が薄れるのに身を任せた。
なんだかいい夢が見れそうだ。

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