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存在理由なんて考えなくていい、そんなもの必要ないから

注意:捏造スコットランド
ニュースで、スコットランドが独立の賛否を問う国民投票を行うと聞いて。
残念ながらプーはやさしくない。
左右はどっちでもいいけど、イギリス←フランスあり
何度もいうが、イギリスがスコットランドに求めているのは兄弟愛だ
読みかえさん

死ねばいいのに、死ねばいいのに、死ねばいいのに。
眉毛が元で死ねばいいのに。
眉毛が悪化して死ねばいいのに。
眉毛に呪われて死ねばいいのに。
眉毛をこじらせて死ねばいいのに。
お前の死因はその存在主張が無駄に激しい眉毛だ、クソッタレ。
ぐずぐず泣きやがってうざったらしいったらねぇ。
こんな時にスペインは何処にいきやがった、役立たずめ。
フランスの野郎は電話に出やしねぇし、ほんとついてねぇ。
あぁ、ヴェスト、お兄様は早くお前の元に帰りたいぜ。

プロイセンが黙っていれば男前と言われる顔を盛大に歪め、延々と頭の中で悪態をついているその横でエールを山ほど飲んだイギリスはぐずぐずになって泣き言を言っていた。
原因はスコットランドでイギリスからの独立の賛否を問う国民投票が行われる事についてだ。

「どうして今更離れるなんていうんだ…ちくしょー…」

ほんとに死なねぇかな、コイツ。
イラッとするプロイセンの顔は恐ろしいものになっている。

アメリカに対するブラコンほど世間一般には知られてはいないが、どうしてどうして。彼はスコットランドに対しても非常に強いコンプレックスと執着を持っている。

執拗に愛を乞うイギリスと、決してそれを与えないスコットランド。

プロイセンは舌打ちをして手元のビールを飲み干し、カウンターを叩いて店員におかわりを要求した。挙動不審な(主にプロイセンのせいだ)店員がビールを持ってくると、プロイセンは金を渡しぐいぐいとそれを飲む。
もう随分な量を飲んでいるが、今日はどれほど飲んでも酔えそうにない。
ぐつぐつと煮立った腹が飲んでも飲んでも、即行でアルコールを分解していく。

「なぁ、なんでだと思う?」
「知るか、死ね」
「俺は俺なりに一生懸命やってきたんだぜ?」
「知るか、死ね」
「近頃は以前よりもずっと上手くやってきたつもりだぜ?なのに…」
「知るか、死ね」
「知るか、死ね、知るか、死ねって、てめぇはそれしかいえねぇのかよ!!!」
「うっせぇな、ドタマかち割んぞ!」
イギリスがダーンとカウンターを拳で叩いて立ち上がると、それに続いてプロイセンもダーンとカウンターを殴りつけ立ち上がる。
一色触発。
睨み合う二人に酒場が一瞬静かになるが、結局二人はぶつかり合うことなく、同時にストンとスツールに腰を下ろした。
「…はかぁ~」
「そりゃこっちの台詞だ。クソ野郎。俺が現役なら今すぐてめぇのとこに攻めいってるとこだゼ」
「なんでお前は…っ!…もっと優しくしてくれてもいいだろぅ、はかぁ」
「うっせぇな。誰が酔っぱらい相手に優しくするってんだよ」
「こ、これがドイツなら優しくするくせに」
「ったりめぇだ!俺の隣にいるのがお前じゃなくてヴェストなら、俺は背中を撫でて優しく事情をきいてるぜ、ボケ」
「じゃぁ、俺にも優しくしてくれよ!なんで俺ばっかり、みんな優しくないんだよ!」
「しらねーよ、眉毛がわりぃんじゃねぇの?」
へっと笑うプロイセンに、ぐすんと鼻をすするイギリス。
「じゃ、じゃぁ、眉毛を細くすりゃいいのかよ」
「ははは、そーかもなぁ?」
眉毛を整え、細くしたイギリスを想像して笑うプロイセンだが、「そしたら“あいつ”も…」と言い出したイギリスにまた顔を歪めて舌打ちをした。
「どあほ。あいつがてめぇを好きになるなんて天地がひっくり返ったってねぇよ」
「なっ」
「そんなことになったら、俺はアウトバーンを裸で走ったっていいぜ」
「なんでそんなこというんだよ!」
またまたカッとなったイギリスに、プロイセンもまたカッとする。
ただし今回は二人ともカウンターは殴らなかったし、立ち上がりもしなかった。
その変わりにプロイセンは厳しい目でイギリスを睨みつけ、「おい、いいかイギリス」銃をつきつけるように彼の顔を指さした。
「現実をしっかりみろよ。それともわかっていて、そんな夢物語を語っているのか?」
「現実…。見てるじゃねぇか」
「見てねぇだろ、ばぁか」
「バカっていうんじゃねぇ!」
「バカだよ、てめぇは大馬鹿だ、馬鹿野郎」
「言い過ぎだ!プロイセンのくせに!!不憫野郎のくせに!」
「ハッ!」
プロイセンはイギリスの反撃を鼻で笑い飛ばす。
「残念ながら俺は兄弟に恵まれててね」
グッと詰まるイギリスに身体を寄せ、プロイセンはニタリと笑った。
「俺は“弟”を愛しているし、“弟”は“兄”を愛してくれている」
まぁ弟の表現はアレだけど。
プロイセンの言葉にイギリスは顔をサッと青ざめさせ、ついで燃えるような目でプロイセンを睨みつけた。
そんなイギリスをプロイセンはことさら面白がるようにニタニタと笑う。
「ほぅ、少しはマシな顔になったじゃねぇか、甘えた」
「つくづく嫌な野郎だな、お前は。ドイツには同情するぜ」
「じゃぁ俺はお前の兄貴に同情するぜ、いや、弟君にもか?」
「てめぇぶち殺すぞ」
現役時代もかくやと言わんばかりの殺気を帯びた目で睨むと、プロイセンも負けじと獰猛な笑みを見せる。
だが、
「そうやってアイツにも噛み付いてみたらどうだ?イギリス」
次の言葉で、イギリスのそれはもろくも崩れる。
「なぁ、やってみろよイギリス。いつもベソかいて泣きつくだけじゃなくてよぉ、いまみてぇに牙剥いてよぉ、血走った目でアイツを睨みつけてみろよ」
プロイセンの言葉にぐうの音も出ないイギリス。
だがプロイセンは容赦しない。
彼はフランスともスペインとも違うからだ。
「やってみろよ、なぁイギリス。聞いてるか?奴に牙を剥けって言ってるんだよ。ハハ、出来ねぇか?出来ないよな、お前は。だけどな、それが唯一なんだぜ、イギリス。そいつが唯一だぜ。そしてそのまま…」

アイツの心臓を胸からえぐりだしてやれよ。
それが唯一、唯一あいつがお前から受け取るだろう愛だ。

 *

気づくと隣にプロイセンの姿は無く、イギリスは一人ぬるいエールを飲んでいた。
プロイセンの言葉が何度も何度も頭の中でリフレインしていて、頭が働かない。
イギリスはちびちびとエールを舐める。
酒場はそろそろ仕舞いの時間。客が少しずつ減っていき、騒がしかった店内が静かになっていく。
もう長いこと席を暖めているイギリスに、店員がチラチラと視線を向けているが、彼は一向に気づく様子はない。
と、誰かが慌ただしく閉店間際の酒場に入ってきた。
カランカランと騒がしいベル、ドタドタという足音…イギリスはそれを聞いた瞬間、ビクンと肩を震わせ、ゆっくりと後ろを振り返った。
期待がたやすく裏切られることなどわかっていながら。

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