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ピエタ 03

シバ=主人公
シュウジ=無口で大柄、喧嘩半端ない  クロ=切れ長の美形、頭のネジが緩い
ヒロ=美人系、割りとまとも?  カナ=バカナ シュウジが好き
ユウキ=新人 チャラい。  ナンゴウ=赤毛 ???

「シバさん?」

学校で声を掛けられ振り返ると見慣れない男がいた。
170そこそこのやせ形、制服を適度に着崩したなかなか整った顔をした男。
「誰?」
首を傾ぐと彼はユウキだと言った。
ユウキ?
一瞬わからなかったが、すぐにこの間結局会えなかったルーキーだったと思い出した。
「あー、こないだの」
「そう、こないだの」
にやにやとした笑いを交わした俺たちはどちらからともなく屋上に誘った。
もうすぐ授業が始まるが気にしない。
うちの学校では定期試験で赤点をとらない限りガミガミいわれないので楽だ。
もちろん五月蝿い教師はいるし、大抵の生徒が真面目に受けてるからってのもあるだろうが。
「おれ、屋上はじめて」
ユウキは屋上に出ると興味深そうにぐるりと見渡し言った。
給水塔があって金属の配管むき出しのままいくつかうねってる他は特に見るべきものはないが。
「べつに面白いもんはねぇだろ」
「ないね、けど、屋上に上がるのってちょっと緊張するし」
「え?あぁ」
怖い先輩たちのことか。
「確かによくいるけど、べつに絡まれないし」
明らかに毛並みが違いそうな奴が迷い込んだり、いかにも喧嘩売りたそうなやつだと絡まれたりしているが、俺や仲間は同じ臭いがするのか絡まれたことはない。むしろシュウジやクロについては絡まれるどころか一目おかれてるおかげで、俺も顔を見れば挨拶して、世間話を一つ二つするような友好的な関係だ。
「それより、昨日はどうだったんだ?」
昨日の事を聞くと、ユウキは照れたように笑った。
「良かったですよ、すげぇ。カナさんしか掘らしてもらえなかったけど」
「“さん”付けとかいらねーし、タメだろ?」
「あ、そっか。でも、マジラッキーていうか。皆レベル高いし、誘ってもらえてマジついてる」
「はは、タイプいた?」
「んー、いたといえば全員かな?」
彼はへへっと笑い、しかしすぐに「でもクロ以外」と付け加えた。
「あの人、ものすごい顔はいいけど、ものすご怖いみたいだし…。そいやシバ大丈夫だったの?」
「はは…まぁ…死にはしない程度には」
「あの人、いつもあぁ?」
完全びびってるユウキに俺はまさかと手を振った。
「いつもはもうちょっとまとも。でも時々タガが外れるから用心だけはしといて」
「うわぁ~まじかぁ」
ユウキはマジドン引きして怯えてる。
クロは一応友人だしフォローしてやりたい気もするんだけど…こないだの事もあるし、彼がキレてんのはマジだし大丈夫なんて言葉は軽々しく吐けない。
「一応扱いわかるまでは一人で近づかない方が利口かも」
「そっかぁ」
「その感じだとまた参加する感じ?」
「え?ダメ?」
「いやいや。クロのことがあったし、一回きりになったかなぁ…と」
「あぁそれはマジ引いたけど、でも気持ち良かったし、ぜひ参加したい感じかな」
ヒロが彼は遊びなれてる感じだといっていたのはあながち間違ってはいないらしい。
彼はタチネコにもあまりこだわらないタイプであるらしく、気持ちいいか気持ちよくないかが判断基準であるようだ。
「シバは?シバもどっちもいけるんだろ?」
「まぁ一応」
でも俺は基本的にはタチだ。
ネコは性にあわない。
「シュウジは俺があんまりネコ好きじゃないの知ってるし、俺を掘るのはクロくらいだよ」
もちろんシュウジに掘られることもあるが、クロに比べると数は少ない。
「じゃ、俺は?」
「ネコになってろよ」
俺が突き放すように言うと彼は愉快そうに笑った。
「だったら次はヒロを掘らして貰おうかな」
「あぁ、好きにしろよ」
「あの人きれいだし、前からやりたかったんだよね」
「ふぅん」
確かにヒロは顔だけはいい。それに外面も。
実際は…アレだけど。
そうしてしばらくしゃべっていると、ガンっと大きな音を立てて屋上への扉が蹴り開けられた。
そうして肩をいからせ入ってきたのは、屋上で時折見る顔だった。
赤い毛を逆立てた男は、鋭い視線をこちらに走らせると少し離れた場所に腰を降ろしタバコをふかし始めた。
「ナンゴウだ」
「ん?」
「あいつ」
ユウキがひきつったような顔で笑いながら言った。
「うちのクラスなんだよ。喧嘩っぱやくて物凄いおっかない」
「あぁそれは知ってる」
何度か屋上で先輩らに絡まれて血みどろの喧嘩をしているのを見たことがある。
いつも多勢に無勢。
だけど俺は彼が負けたところを見たことがない。
多分ボクシングかなにかやってたんだろう。体格的にはクロに少し肉をつけた感じで、シュウジほど体格はよくないがシュウジとはいい勝負になると思う。
そうか、あいつナンゴウっていうのか。
「なぁ、今度いつやるの?」
「ん?」
「乱交パーティー」
にやにやするユウキに、こいつは本当に好き者だなぁと俺は呆れた。
「さぁ、クロがシュウジに絞られたみたいだし、しばらくはないんじゃないか?」
「えー、そんなぁ」
「やりたいなら個人的にさそえよ。カナやヒロならいつでもいいっていうはずだし」
「んー、じゃ、シバは?」
「俺?」
俺かぁ…。
ユウキとやるのは悪くない。
むしろ何か楽しそうな気がする…が、
「パス」
「えー、俺、ネコでいいけど?」
「激しい運動するとケツの裂傷に響くんだよ」
いや、実は激しい運動どころか階段の登り降りでもズクズク疼くのだ。もちろんクロが噛みちぎる勢いで噛み付いた肩口も同様。
ほんッとクロの奴、好き勝手しやがって…。
「だから完治するまで無理」
そういうとユウキは残念そうな顔をしながらも納得してくれたようだった。
「クロってマジ鬼畜だなぁ」
「あぁ、あいつはガチだからな」
シュウジが手綱をちゃんと握っててくれりゃいいんだが…しかし相手はクロだし…。
っつかただでさえこんなんなのにカナは引っ掻き回したいらしいし…。
本当、色々面倒なことになりそうだ。

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