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ピエタ

インモラル

「カナってマジバカワイイよなぁ~」
ヒロの言葉に俺は笑った。
「確かに」
シュウジがどうしてもほしいから…、歪んではいるが安定してしまっている現状を打破したいから…とユウキを引き入れたカナ。
だけど不確定要素を一つ入れたところで俺たちがどうなるというのだろう。
「シバ、どう思う?」
「さぁな。だけど、どっちにしろカナの願いは叶わないよ」
「同感」
カナが欲しくて欲しくて堪らないシュウジは、彼のものにはならない。
カナはハニーブラウンの髪をした“お姫様”。
そこらの女子高生じゃ太刀打ちできない可愛さだけど、シュウジはダメだ。
「俺にしとけばいいのに」
「ヒロ?」
ヒロはスラッとした美形だ。アッシュに抜いた髪とチャラチャラしたアクセサリーを大量につけてるのが特徴。女にはめっぽうモテていて、時々モデルなんかもやってる。
だけど、
「うそつけ。お前カナ嫌いじゃん」
性格はあまり誉められたもんじゃない。
「嫌いだなぁ」
「前から聞こうと思ってたけど、なんで?」
「ん~、顔とか体型とか声とか?シュウジ、シュウジってうっとうしいとことか」
俺はその言葉に笑った。
「カナのが男にもてるからか」
ヒロは俺を睨み、ふんと鼻を鳴らした。

煙草を吸い終え、ヒロをおいて教室に向かっていると途中でクロとシュウジに会った。
クロは俺と同じくらいの身長で、切れ上がった目じりが特徴的な男だ。感情をあまり外に出さない割りに、その起伏は激しいらしいかわった男だ。
そしてその隣が、カナが執心してるシュウジ。
彼は俺たちの中じゃ一番でかくて体格もいい。そのせいかよく喧嘩を売られるらしい。そして彼はその見た目どおりめちゃくちゃ強い。
強面だが、男が惚れ込むような面構え。そして無口。
ちなみに彼ら二人はお互いに親友ポジで、んでシュウジはクロに惚れてる。
「よぅ、お二人さん」
手をあげると、クロは少しだけ笑って手をあげ、シュウジはほんの少し首を傾いで挨拶を返してきた。
「どこいくの?ヤニ?」
「あぁ、屋上だれかいた?」
「ヒロがいる。それより俺、今日はちょっと遅刻な」
「バンド練習?」
「そ。スタジオ行かなきゃなんねーの。なるべく早く行くつもりだけど、わかんないから始めてていいよ」
「始めてろって…なんだよ、ユウキってのが初参加なんだろ?休んでこいよ、シバ」
「そうもいかないって」
苦笑するとクロは不満そうな顔をした。
無口で鉄面皮なシュウジは何を考えているかまったくかわんないけど。
「なるべく早く行くようにするからさ」
「わかったよ。早くしろよな」
二人とわかれて教室に戻った俺は机につっぷした。



なるべく早く行く。
そうは言ったが、スタジオを出た時、時計の針は八時を過ぎていた。
バンド練習でくたくたの俺ははっきり言ってこれからシュウジのマンションまで行ってパーティに参加するのはかなりだるかった。
だけど携帯の着信回数がそれを許してくれず、俺は仕方なくシュウジのマンションへ向かった。
今頃、彼の部屋ではユウキと言う新人も交えての乱交パーティの真っ最中だろう。
「物好きだよな…」
俺は途中でコンビニに入り夕飯を選びながら呟いた。
わざわざ男ばかりでセックスしなくてもいいのに。
ヒロやカナは根っからのゲイだから仕方がないとしても…、シュウジもクロもほんと物好きだよな…。
彼女だって何人かいるくせに。
まぁ俺もだけど。
悪趣味。
チキン南蛮弁当にスナック菓子とお茶。それだけ買って外に出ると携帯が震えた。
ヒロからの電話だ。
「はいはい」
『おい、いまどこ?』
不機嫌そうな声。
「今から向かうとこ。あと5分くらい」
『おせーよ』
「ごめん、ごめん。で、終わった?」
終わってたらいいなぁなんて思いながら聞くと、『半分』と返ってきた。
『カナがつぶれたとこ。今はユウキが二人に可愛がられてる』
「へぇ、ねこちゃんなんだ?」
『どっちもいけるっぽいよ』
「へぇ。そりゃ楽しみ。まぁすぐいくよ」
『…おぅ』
疲れてグダグダだったけど、ちょっとやる気が出た。
俺はカナみたいにいかにもねこちゃんみたいなタイプよりも、タチもやれるって感じの子の方がタイプだ。
バリタチのシュウジやクロはちょっと無理だけど。
でもカナが潰れてるってことはユウキってヤツもぐずぐずになってるだろうな。
とすれば、少しやな予感。
俺にねこちゃんが回ってこなきゃいいんだけど…。



シュウジの両親は金持ちで、彼にマンションを与えて今は海外にいる。
彼のマンションは所謂家族用の割と高級なやつで、清潔で広くて防音対策もばっちりだから、パーティにはもってこいだ。
部屋のインターフォンを押すと、しばらくして上半身裸のクロが顔を出した。
ほどよく筋肉のついた引き締まった体には思わずドキリとしてしまう。
「おせぇ」
「わるい、ちょっと長引いた」
クロは機嫌がいいのか、俺の肩を抱くようにして中に促した。
ますますやな予感。
リビングにいくと、まともに絡んでいる三人が目に入って内心少しひく。
ソファに座ったシュウジの股ぐらに顔を突っ込んでフェラをしながら、後ろからヒロにガンガン攻められてるヤツ。
多分、そいつがユウキだろう。
顔が見えないなと思っていると、
「おい」
クロに腰を撫でられ体が跳ねた。
「いいじゃん。やらせてよ。するつもりで来たんだろ?」
「疲れてるし、汗だくだし、夕飯食ってないから腹ペコなんだよ」
「俺は気にしないぜ」
「俺がする」
じっとにらむとクロはつまらなそうに離れた。…と思いきや、ぐいっと引き寄せられ抗議の間もなく唇を塞がれた。
無理矢理なキス。
呼吸すら許されぬ勢いで蹂躙される。
「…ふ…ぅ」
色づいた喘ぎに、クロの笑った気配がした。
なんとか離れようと体をよじると、いつのまに探られたのか乳首を摘ままれた。
「ま、まてって!」
なんとか離れてクロに文句を言う。
「なにがっついてんだよ。シュウジかヒロに変わってもらえばいいだろ?」
「今はシバをやりてぇ気分なんだよ」
ギラギラとし目に内心びびる。ヤバイ、コレはマジでヤバイ。
「勘弁。俺がねこちゃん苦手なの知ってるだろ?」
「別にレイプでもいいぜ」
コイツ、まともな振りして完全にキレてやがる。
俺は顔が引きつった。
クロはマジでレイプくらいやるから洒落にならない。
何しろタチオンリーだった俺が猫までやらされるようになったのは、クロにやられたからなのだ。
「穏便にいこうぜ、クロ」
「カナを壊してやろうと思ったのにさっさとつぶれやがって腹が立ってんだよ」
またバカナか。ヒロの真似じゃないがマジむかつくな
「わかった。やる。やるけどちょっと待てよ。風呂と飯の時間くらいくれよ」
「あ?待てねぇよ」
「まじ頼むって。なんなら風呂は一緒に入ってもいいし」
背に腹は変えられない。
俺の提案にクロは少し考えて頷いた。
「じゃぁさっさと飯食えよ」

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