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飴玉を噛み砕く 05

ゲイ専用ソープ店の世話人

ふぁー、ねみぃ…。

両手をあげてぐぐっと体をそらしていると、「眠そうですね」とクマサンに話しかけられた。
「あぁ。友達のレポートの手伝いさせられて昨日はあんま寝られなかったの」
「レポートかぁ~。大学生って感じですね」
高校生が“レポート”という言葉に憧れるのはちょっとわかるきがするが、もちろん本物のレポートなんて夢も希望もない。
「そいつ超絶バカだからマジ面倒見るの大変」
「仲いいんですねぇ」
「んー、まぁまぁ」
俺の中では国見はかなり親しいうちに入るのだが、国見はどう思っているのか不明だ。なにしろ国見は交遊範囲が広すぎる。
もしかしたら彼の中ではただの知り合いの範疇なのかもしれない。
「彼女ですか?」
「うんにゃ、男。っても彼氏じゃないからね。俺はノンケだし」
「そうなんですか」
クマサンの声のトーンが気のせいか少し下がった気がする。
まぁこんな特殊な場所だし、そういう性癖の人だっているわけで…
「クマサンはそーゆー人?」
「え?」
「だから男もいける口?」
俺の言葉を聞いた途端、クマサンはカチーンと固まっておろおろしだした。
「あ、あのべつに、俺は…」
「落ち着け、落ち着け、別にゲイだろうがバイだろうがここじゃそんなん問題になんねーって」
男が男に操を売ってる店だよ?
「え、あ、そ、そうですね」
「で?そうなの?」
もう一度聞くと、彼は少し困ったように小首を傾げ、それからコクンと頷いた。
「多分、ですけど」
「どういういみ?」
「あの、これまで女の子とは付き合ったことはあるんですけど、肝心なことが…その…」
「あー、なるほどなるほど」
いざってときに立たないわけか。
そりゃーショックだわ。
想像しただけでも心が折れる。
そんな凹んでるときに、女の子からとどめ刺されたりしたら…とか考えると、血が凍りつくわ。
「っで?この店に入って確かめようって?」
「結果的には」
そうだろう。
ここは興味本位みたいなやつを雇い入れるような危険な真似はしない。
この店のある山はオーナーの持ち物だから、体面を繕ってれば、まぁ警察にはどやされない。
しかし同じ意味で手の出せないヤクザさんたちは、なんとかこちらの商売にも一口噛みたいらしく、ちょいちょいちょっかいを出してくる…らしい。
「で?どうだった?やりてー!ってなった?」
わざと即物的に言うとクマサンは苦笑した。
「えー…と、皆さんそれぞれすごくきれいだったり、かわいかったりしてドキドキなんですけど、まだよくわかんないかなぁって」
「ふぅーん、そんなもん?ってかまだバイト入って間もないしね、そんな男物色する暇もないか」
「物色って…。でもそうかもしれませんね。この仕事って本当にハードだし」
クマサンははにかんだ。



「壱さん」

一戦を終えた壱さんの部屋に入ると、ベッドに裸の壱さんがうつ伏せになっているのが目にはいった。
壱さんはゆっくりと目を開けると、気だるげに手をあげる。
「だい」
「はいはい、お疲れさまです。大丈夫ですか?」
「ん~」
俺はうさぎの頭をテーブルに置いて、壱さんの傍に寄った。
いつもの事ながら、情事の後の壱さんの色気はハンパない。弁天様も裸足で逃げ出すような壮絶さだ。
壱さんが首に手を回してくれたのを幸いと、俺は彼を引き寄せ抱き上げた。
軽いとは思わないが、抱えあげるのが苦になるような重さじゃない。
「このまま風呂につれてきますからね」
俺は彼にいって透明なガラス戸をあけ中にはいった。
湯船に入る水道の圧力は普通のものよりかなり強くなっている。
俺は彼を抱えたまま水道をひねると、ゆっくりと彼を中におろした。
ぐでんぐでんで力の入らない壱さんを横目に見ながら、俺はスーツの上を脱いだ。
「壱さん、一人で入れます?」
一応聞いてみたが返事はない。期待もしていなかったが。
俺は浴室から出ると、急いでベッドにむかい汚れたシーツを剥ぎ取ると丸めてソファに置いた。
そして時間を気にしながら片付けをし、浴室に戻る。
計算通り。
湯はちょうど壱さんの胸の辺りまでたまっていた。
「壱さん」
呼び掛けるとうっすらと壱さんは目を開けた。
このままゆっくりさせてあげたいが、ゆっくりさせるためにさっさとやることはやっとかないと。
俺はシャツをまくりあげて壱さんを抱えあげると、洗い場の椅子に座らせた。

「中、出されてませんよね」
椅子は“凹”の形になっている。俺は壱さんの足の間に体を入れ、腕を伸ばして彼の菊門を探った。
「んぅ」
「我慢してください」
刺激しないようにゆっくりと中に入れて探る。
普段はきついほどにしっかりとしまったそれが、いまはほどよくほころんでいる。
それが俺の指をきゅっきゅっと時折痙攣するように締め付ける。
「大丈夫そうですね」
そういいながらも俺はシャワーを当てて中をきれいにしていく。
腸内を清潔に保たせておくためだ。
万が一にも病気になったなんてケチはつけられないように。
番号持ちの男の子達は月一の健康診断も義務付けられている。
「う、ぁん、だい」
気づくと壱さんのペニスは緩く立ち上がっていた。
だけど、
「だめですよ」
無駄撃ちはさせられない。
あとで辛くなるのは壱さんなのだ。
「だ…いっ!」
「だめですって」
ノンケの俺だって息子が疼くのを抑えるのに必死なんだ。
俺はキュポンとばかりに指を抜くとほっと息をつき、ぐずぐずになっている壱さんをもう一度抱えて湯船につけると「すぐ戻りますから」と声をかけ、室内に戻った。
さて、やるか!
俺はうさぎの頭を被ると、洗濯物を両手に抱えて廊下を小走りに倉庫に向かう。
そしてそこに置いてある業者の洗濯かごに持っていたそれらを放り込むと、必要なものがセットで入れてある緑色のかごを持ち、また小走りに部屋に戻る。
うさぎを脱ぎ捨て、あたらしいシーツをベッドにかけると、バスローブを持って壱さんの元に戻る。
そして恨みがましげな壱さんを無視して抱えあげ、立ってもらってタオルで水気をとりバスローブをはおわせる。
そして彼をソファに運べばとりあえず最低限の仕事は終わりだ。
よし、まだ30分以上ある!
「休んでてくださいね」
バスルームに戻って湯を抜き、換気扇を回して濡れたタオルとマットを回収、新しいものに変える。
気になるところを整えて、トイレを覗きチェック。
部屋に戻ってシーツのよれを直し、備品を整え、消耗品のチェックをし…ok!
やっぱ一人でやると大変だわ。
壱さんは一時間コースしかとらないから、客はほとんどがベッド直行ばかりで物品の汚れは少ないけどやっぱり大変だわ。
一通りの仕事がおわると俺は動かない壱さんの隣に座り、濡れた襟首のあたりの髪を拭いてやった。
「大丈夫ですか?次もいけそうですか?」
「ん」
かなりダルそうだが…まぁ大丈夫だろう。
「まだ時間あるんで、休んでてください」
そういって俺は小さな備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターをとりだし、壱さんに飲ませた。

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