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抜けられぬ役割

独ロマ+朝菊 しかし題名の通り(?)主役はフランス兄ちゃんだと思う
独ロマは隠れて付き合ってたみたいな。
途中で飽きた。 駄文御免 読み返さない

本田の奴がアーサーのアホ眉毛と喧嘩して部屋を飛び出したと聞いた時には、ざまぁみろと内心鼻で笑ったものだ。
本田と言う小柄な東洋人は、何を考えているかいまいちわからないくせ者だが、俺は割りと気に入っていた。
それが何があったかしらないが紳士気取りのヤンキーと付き合いだし、同棲まで始めたと聞いた時には正気を疑ったが、やっぱり正気じゃなかったらしい。
何があったのか知らないが、部屋を出て正解だ。
そのまま愛想を尽かしてアーサーのやつをこっぴどく振ってしまえばいいのに。
アーサーのでれでれとした顔は悪寒がするほど気持ちの悪いものだから。
そう他人事のように思っていたのに…。

「は?なんてった?」

俺はバカ弟の台詞が信じられなくて聞き返した。
すると弟は「ヴェ」とひとつ鳴いた後、「だからね」と言葉を続けた。
「俺もよく事情はわかんないんだけどね、本田が“もう知りません!”って言った後、“これからはルートヴィヒさんと暮らします!”って」
「は?」
「ルートつれてどこかにいっちゃったんだよぉ~」
「はぁ~?」
なんだそれ。
その一言だ。
目を白黒させる俺をバカ弟が気の毒そうに見る。
本田が、ルートヴィヒを連れて行った?
「なんでだよ!」
「ヴェ、わ、わかんない」
しかもルートヴィヒと暮らす?!
ふざけんな!
「あれは俺の男だぞ!」
なぜそんなことになるんだ!
目を丸くしてポカンとしているバカ弟じゃらちがあかない。
俺はアーサーのやつを探すために駆け出した。



部屋に飛び込んできたアーサーに、喧嘩をして本田が部屋を飛び出したと聞かされた時にはさもありなんと思ったものだ。
アーサーってのは筋金入りのツンデレだ。そりゃもうママのおっぱい飲むにもツンデレ発揮してたってくらいの根っからのツンデレだ。
だからまぁ、原因はそこのところにあるのだろうってことは、アーサーに聞くまでもなく簡単にわかる。
大方、本田のことをちょっとからかわれて思わず全否定したり、別に好きじゃないなんてポロッと口にしたりしたんだろう。それで、本田の優しさに甘えてフォローを怠った…と。
まぁ、いつかは大きな喧嘩をやらかすだろうなぁ…とは思ってたよ。
思ったよりその時期は早かったけどね。
「き、菊のやつ、携帯にも出ねぇし、メールにも反応ねぇし…どこいっちまったんだよ」
べそべそ泣くアーサー。
完全に女房に逃げられた甲斐性なしの旦那の図だ。
ざまぁみろって思わないでもないけど、彼とは付き合いが長いから取り敢えず秤を同情の方に傾けておく。
「フランシス…俺は一体どうしたらいんだ?あちこち探したけどいねぇんだよ」
「耀には聞いたのか?」
「聞いた。けど“しらねーある”って!どうしたらいいんだ!」
菊~っと情けない声で喚くアーサー。
「っつか、一応、本田がなんで機嫌を損ねたかくらいは把握してるんだよな?」
聞くと、彼は「多分…」とイマイチ自信がなさそうに言った。
「喧嘩したときは、次の休みについての話してたから…」
「…それで?」
なんとなく嫌な予感を覚えつつ、先を促すと…
「菊とゆっくり過ごすはずだったんだけど、アルフレッドがどうしても行きたい場所あるから車出してくれって言うから…」
俺はアーサーの言葉に頭を抱えた。
「いや、それも原因の一つかもしれないけどさぁ、それはきっかけであって他にもっと原因があると思うわけよ、お兄さん」
呆れながら言うと、「ぁ?」とアーサーはよくわからないというふうに首をかしげる。
コイツ…。
ちょっとイラッとしたものの、そこはぐっと我慢。
「あのね」と言いかけた時だ。突然バーーーンと部屋のドアがFBIにでも踏み込まれたかのような勢いで開いたかと思うと、何かがびゅっと飛んできてアーサーにドーンとぶつかり、アーサーはその衝撃に椅子から吹っ飛んで壁にたたきつけられた。

え?

一瞬本気で特殊部隊か何かが突入してきて、アーサーに向かってショットガンでもぶっぱなしたかと思ったのだが…
「ロマーノ?」
先ほどまでアーサーが座っていた場所のすぐ近くにロマーノが立っているのを見て、そうではなく、ロマーノがこの部屋に飛び込んできて、その後彼のリーサルウェポン、ロケット頭突きでもってアーサーをふっ飛ばしたのだとわかった。
っていうか何?ロマーノ、めちゃくちゃ怒ってるんだけど…。
「てめぇ…クソ眉毛、いい度胸してるじゃねぇか!」
って…何したのよ、アーサー。ロマーノがめちゃくちゃ怖いんだけど…っていうか、ロマーノ!アーサーピクピク痙攣してるから!意識ブラックアウトしてるから!蹴らないであげて!!!
ビビりながらも俺はロマーノに声をかけると、そこでようやく俺に気づいたというように彼は胡乱な目を俺に向けてきた。
「んだ、てめぇフランス野郎!お前もエセ紳士の仲間なのか?!」
「い、いや、違う違う。お兄さんは美しいものの味方だよ!!!そんな変な眉毛のやつの味方じゃないよ!」
「だったら黙ってろ!!!」
「黙ってろって…なに、どうしたの、そんな怖い顔して」
俺は生まれたての子鹿のようにプルプルする膝を叱咤して立ち上がると、ロマーノの肩をなだめるように叩き、そしてアーサーが座っていた椅子を起こすとそこに座らせた。
アーサーまだ壁際で意識飛ばして痙攣してるけど、う、うん、多分大丈夫だよね。多分。あいつ丈夫だし…ね。はは…は。

*

まったくもって妙なことになった。
アーサーから恋人の菊と大喧嘩した話を聞いていたら、突然頭から湯気出して怒っているロマーノが乱入してきてアーサーをふっとばした。
まさかあのロマーノが…と、驚くかもしれないが、それはそれ。
彼のロケット頭突きはアントーニョが時々血反吐吐く程度には強力だ。…と、まぁそれはいいとして、チワワみたいにブルブル震えながらなんとかロマーノを落ち着かせようとしたのだが…

「うわぁあああぁぁ」

何故か…泣きだしてしまった。
「え、えーー…お、俺悪くないよな?俺、何もしてないよな?」
もう、なんだって俺はこういうポジションばっかりなんだろう?
泣きたいのはこっちだよ。そう思いつつ、なんとか俺も調子を取り戻すと、今のうちに…とアーサーを引きずって寝室に寝かせ、それからホットココアを入れてロマーノに差し出した。
「で、どうしたの」
アーサーよりは少しマシだが、それでも涙でぐちゃぐちゃになった顔をタオルで拭いてやり、無理やりココアを持たせて一口飲ませる。
「お前がアーサーに突っかかるなんてよっぽどの事があったんだろう?」
っていうか、本当にアーサーのやつ何やってくれやがったんだ。
菊だけならまだしもロマーノも?普段は、全く接点がないはずじゃないか。あーもー…。
「少しは落ち着いたか?」
「………き、菊が」
菊?なんでそこで菊が出てくるんだ…と一瞬不思議に思ったが…
「菊がジャガイモ野郎を盗ったんだ!!!!」
次の言葉に俺はかっくんと顎を落とした。
なんだって?
ジャガイモ野郎ってのはアレだよな?ギルベルトの弟だよな?
ロマーノが、弟をたぶらかしたって激怒して、何かと突っかかっていた“あの”ルートヴィヒだよな?
それがなんで…ってか、菊に盗られたってなんだ?
菊ちゃん、ルートヴィヒ盗んじゃったの?!
っつか、盗ったってなんだよ、盗ったって。
どういう意味だよ、盗んだって。
まさか店頭に並んでたルートヴィヒを…ってんなわけないわな。うん。しってる。あんなでかくてゴツい男が店頭に並べられて売られているわけがない。
っつか…
「あのクソ眉毛マジ許さねぇ、あ、あいつがしっかりしてないから」
え、えええぇぇ?
いやいや、まさかとは思ったが…本当にまさかなのか?
「お前ら…付き合ってたのか?」
問いかけに対して、ロマーノはわーっと泣きだして返事は帰って来なかったが…どうやらそれで合っているらしい。
「で、菊に盗られたってなんだよ…」
お兄さん、マジ混乱してるんだけど。
菊はアーサーと喧嘩して飛び出したんじゃなかったっけ?
もちしかして違うのか?もしかして菊ちゃんがルートヴィヒと浮気してアーサーが捨てられたとかって展開?
いやいや、まさかとは思うが、ルートヴィヒがロマーノがいるにも関わらず、菊に横恋慕して奪っちゃったとか?
うわ、なんだそれ。一体どんな昼ドラだよ。
どんな修羅場だよ。
誰だよ、脚本書いたの。

俺は頭がパーンとなっちゃって、それからしばらく…ロマーノを探していたフェリシアーノがやって来るまで完全にフリーズしていた。
フェリシアーノに事情を聞いて、ようやく正しい話の流れはわかったものの…しかしどうするんだよ、一体。
って言っても俺がどうにかするしか無いんだろうけどね。うん、わかってるよ。そういうポジションだもんね。お兄さん。
あー…ちょっと泣いてもいいかな?
はぁ…。

「とりあえず、ギルベルトでも呼ぼうかな…」

あいつある意味不思議っ子だから、離れていても弟の位置ならなんとなくわかるらしいし。
不思議っ子っていうか、変態だな。変態。
「ちくしょー、ギルベルトのやつ…」
今度あったらなんとかかんとか…と考えてはみたけれど何も浮かばない。
下手なことやると、確実に仕返しされるし…。
「ちくしょう…」
もうお兄さんポジションやめようかな…。そんなことを半泣きで考えながら、携帯でギルベルトのアドレスを呼び出した。

「ヴェヴェ、フランシス兄ちゃん、がんばれー」
「うん、ありがとうな、フェリシアーノ。お前だけだよ、本当に…。」

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