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Sledgehammer 31

タダの駄文。
読み返さないよ

ライブが終わり、楽屋でスポーツドリンクを飲んでいると、突然外国人が飛び込んできてセシルの胸ぐらを掴んだ。
「うわっ」
「あぁ?」
これが普通の男なら、カインとエッジは一も二もなく参戦しただろう。
ライブが終わった直後でグダグダだとしても、それくらいの体力ならある。
むしろ血は温まった状態なので、喜んでお相手できる。
だが…飛び込んできた奴は外国人。しかも身長が2メートル近くあって、腕は丸太のよう。まるで熊のよう…となっては、食指は動かない、むしろ胃もたれを起こす。
英語ではない言葉で怒鳴っている外人をぼけーっとカインが見ていると、エッジが近寄ってきた。
そして
「何アレ」
と、セシルと外人を見る。
「さぁ」
セシルは胸ぐら掴まれて怒鳴られながらニコニコとしている。
ある意味すごい。
ある意味変態。
さすがだ。
「つか、何語?」
「多分ロシア語?」
「ってことはロシア人?」
「多分」
カインがロシア人だといったのは、その怒鳴り声の調子が、セシルが歌詞に使う言語の一つに似ていたからだ。
それに今日の最後の曲はロシア語だった。
多分、あまりにもお下品な歌詞に怒鳴りこんできたのだろう。
「可哀想に」
「どっちが?」
「もちろんロシア人だろ」
カインは言ってスポーツドリンクを傾ける。
ロシア人は片腕でセシルの胸ぐらを掴んだまま、テーブルをバンバンと叩いている。
かなりヒートアップしている。
これがマンガなら、彼の頭からは湯気がプシューっと出ている描画がされていることだろう。
「テンションたけー…」
「だなぁ」
「で、今日の歌詞ってどんなんだったの?」
エッジは基本、セシルが何を歌っているか全くわかっていない。
とりあえずノリで叩いている。
彼らの音楽と波長があうので、割りとするする入ってくる。
自由に叩いても、音楽がついてくる。
「確か…」
それに対してカインは一応歌詞の内容を把握している。
把握しているだけで理解は全くできないらしいが。
「赤の広場で子供を連れた母親がいかがわしいことをする…みたいな感じだ」
「いかがわしいって?」
「だからいかがわしいことだよ。日本語じゃ言えないことを、ロシア語で歌ったんだろう」
カインの言葉にうわぁっとエッジが嫌そうな顔をする。
その反応はとても正しい。
カインはふぅっと息をついてまたセシルたちの方を見たが、突然慌てたように立ち上がり、セシルに飛びつくと背中から彼を羽交い絞めにした。
「カイン?」
一体何事かと目をむくエッジは見た。
セシルの右手にいつのまにか少し前に彼が気に入っていて、近ごろは少し飽きていたはずの釘バットが握られているのを。
セシルはまだ微笑んでいた。
カインの顔はひどく焦っていた。
エッジの顔はひきつった。
そしてロシア人は転げるような勢いで逃げていった。

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