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流転 02

FTトリップもの ハーレム展開 もしくは逆ハレム
かきたいとこだけかく

目を覚ますと、あたりがやたらとうるさかった。
誰かが何かを言い争っている声がする。
だがそれは圧し殺された声で、言葉としては聞き取れない。
なんというか…音量を絞ったテレビの音声が耳にはいってきているような感じ。
見覚えのない高い天井。
何度か瞬きをしているとズキンっと頭に痛みが走った。
「ってぇ」
なんだ?
俺は頭を打ったのか?
もしかして現場で高所から落ちて…それで此処は病院だったりするのか?
少し考えてみたが、全く覚えはない。
ゆっくり体を起こそうとすると…
「ユヒ!」
アリシエールの悲鳴のような声が聞こえた。
「アリシエール…?」
声のした方を見ると、五・六人の男たちが集まっていてその中にアリシエールがいた。
アリシエールが男たちの中から飛び出してきて、体を起こした俺に抱きつく。
「お、おい?」
「あぁよかった!半日も目を覚まさないからどうしちゃったのかと思った!」
「そりゃどうも…っつか、なにその格好?」
俺が驚いたアリシエールの格好というのは…なんつーか…なんだ?ゲームの世界の神官みたいな服だ。
白い足首までのワンピースを何枚か重ね着してて、その上に緑色の…なんていうんだ?何て言うのかよくわからんが、豪華な刺繍入りの布?みたいなんを頭から被ってる。っで頭には白い三角の帽子で、ひらひらが頂点から出てる。
「なにそれ、文化祭かなにか?」
「あ、これは…」
ユヒが何かいいかけたとき、「抜け駆けは無しだ。アリシエール」と向こうの集団の一人が言った。
声を発したのは二十代半ばくらいの美丈夫だった。
うねる金髪の髪に、同じく金の目を持つ男番オスカル様みたいな感じ。
洋服もそれに習って中世の王様みたいな格好をしている。
俺の視線に気づくと、彼はとろけるような笑みを浮かべた。
うわ、鳥肌立ったぞ、今…。
そのオスカル様がゆっくりとコチラに近づいてくると、周りのひーふー…5人も一緒にこちらにつてきた。
どれも…なんというかアクの強そうなやつらだ。
「自己紹介をしてもよろしいか?」
「へ。あ、はい。っていうか、俺、こんな…」
「あぁ、気にしなくてよい。そのままで」
起き上がろうとした俺をオスカル様が言葉で制し、ついでにアリシエールが手で制した。
「は、はぁ…」
それにしてもいったい何事なのか。
俺はまさか異世界に紛れ込んじまった…なんてことは…
「俺は、このファランクライス王国の第一王子にして、クラムヒの一人目、フリードリヒと申します」
…は?
ポカンとしていると、次にフリー…?いや、オスカル様の右隣にいた人が一歩前に出て、軽く頭を下げた。
こちらは群青色の髪を短く買ったいかにも武士!いや、騎士!と言った感じの、これまたいい男。
年齢は…こちらも20代半ばくらいだろうか。
「私は近衛騎士団の団長を務めさせていただいております、グラノス家の長子、エスカリオス。クラムヒの二人目です」
は…?
そして次はオスカル様の左隣。
とても柔和な…なんというかちょっとアリシエールに似た、銀髪の長い髪の美人。
こちらはなんだろうな、魔術師?のような姿をしている。年齢は俺と同じか少し上だろうか。
彼もまたペコリと俺に頭を下げて、「私は…」と口を開いた。
「宮廷魔術師の長を務めております。パルマン家の次男、フランチェスカと申します。三人目です」
…。
そして今度は、THE☆騎士の隣にいた人だ。
その人は…というか、その少年は年齢は俺よりも下。多分中学2年か3年くらい。
他のやつらに比べて一回り小さい。赤茶けた髪に、青い目をしている。これもまぁ…なんというか、もうわざわざ指摘するのも嫌になるが、将来有望そうな顔立ちをしている。
彼の場合はガバッと頭を90度下げた。そして、頬を赤くして勢い込んで言った。
「お、俺は、ジャリアンヌのリク。えと、竜騎士団に所属している。あ、あの、クラムヒの四人目!…です」
…はぁ。
で?っというように、今度は、美人さんの隣にいる最後の一人を見た。
こちらは結構年齢が上だ。多分60代よりは上だと思う。
白いひげが綺麗で、とても優しげな雰囲。…だけど怒ると怖そうな感じ。多分、若い頃はかなり怖かったと思う。
その彼は俺を見て目を細めた。
「私はホルウェンと申します。この国の宰相をさせていただいております」
ん?この人はクラ…ムヒ?の5人目とかいわなくていいのか?とか思いながら、アリシエールの方を見ると、彼はいつのまにか俺から離れて立ち上がっていた。
そして軽く右手を左胸に当てて言った。
「俺の名前は…アリシエール=ノエル。教会の聖職者…です。私が…クラムヒの5人目です」
「…は?」
とうとう耐え切れずに口に出してしまうと、アリシエールは困ったような顔で微笑み、「ごめんなさい」と小さな声で謝った。

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