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アレス

中途半端です。設定だけってかんじ。
どう転ばかそうか考えて…結局どうにもならなかったもの。
もしかしたら、
上官×狂愛ヤンデレ美人 ・ 上官×脇役 ・ 狂愛ヤンデレ×上官 等。
もしかしたら全部(笑)インモラル?いいじゃない。 何か希望あったら教えて下さい。
誰を主役にするのかすら、選べなかったよorz

大きな両刃の剣で、ブンと風を切るシグマ隊長に体が震えた。
あぁ、本当になんて格好いいんだろう!
顔がカッカッと熱くなって、胸がドキドキした。
隣でアクセルがうろんな目で俺の方を見ているのは気づいていたが、そんなものはシグマ隊長の前には毛ほども感じない。
あぁ、かっこいいかっこいいかっこいい!!なんて素敵なんだろう!あぁもう、シグマ隊長は俺をどうしたいんだろう!いや、むしろもうどうにでもしてくれ!
「隊長!かっこいい!!」
思わず歓声を上げると、シグマ隊長が動きを止めこちらを振り返って苦笑した。あぁ、かっこいい!本当にかっこいい!よだれが出そうだ。(周りでざわついてる野郎共はガン無視だ)
「シファ、手合わせするか?」
「え、え、俺ですか!」
やばい、名前呼ばれた。ご指名受けた!鼻血でそう!っていうか無理無理!俺、シグマ隊長に剣向けるとかできない。もしちょっとでも傷つけてしまったらとか思うと死ぬ!それだけで死ぬ!あ、でも、逆に傷つけられるなら大歓迎!!!うわっどうしよう!とか思ってたら
「隊長、こいつ無理ですよ。愛剣研ぎに出しちゃってるんで」
と、アクセルが余計な事…いや、いいこと?を言った。
「なんだ。そうか、残念だな。じゃあ、アクセル。やるか?」
「はい!」
あ、ちくしょう!
アクセルの奴!隊長と会話しやがって!あ、あぁぁああ!あんなに近づいて!ぎぃやぁああぁぁあ!み、み、見つめあって!や、やぁめてぇ!アクセルなんてちょっと顔がいいだけのタダのアホですよ!!ああああ近づかないで!!やめて!シグマ隊長がけがれるぅぅ!!!
「た、隊長!そこです!胴にズブッと!!あぁ!!首!首!首を落として!」
いまだ!そこだ!いけ!殺せ!腕を落とせ!
力の限りに応援していると、二人の動きが止まりゆっくりと俺の方を振り返った。
あぁ!隊長、かっこいい!素敵です!あぁしびれる!
「…おいシファ」
「はい!今、タオルもってきます!あと、アクセル!テメェ、隊長に近づきすぎだ!殺すぞコラ!…じゃぁ、隊長!いってきます」
俺は蝶が舞うような足取りでタオルと、ついでに飲み物を取りに向かった。



シファが去って、シグマとアクセル、それに練習に参加していたシグマの隊に属する面々はため息をついた。

「なんと言うか…聞いていた印象とかなりちがうな」

やがて練習を再開した部下たちを見ながら、シグマが洩らすと「スミマセン」とアクセルが謝った。
「いや、謝る必要は全くないんだが……疑うわけじゃないが、冷徹のシファってのは…」
「間違いなくアレです」
シグマはガックリと肩を落とすアクセルの背中を慰めるように叩いた。
「まぁ、人の噂はあてにならないってことだな」
「いや…普段のアレは、割とうわさ通りなんですけど…」
「というと?」
「いつも無表情で、感情を表に出さない…まぁ、うわさ通りの」
自分にすらほとんど笑顔なんて見せない…というアクセルにシグマは驚いたような顔をした。
「そうなのか?」
「えぇ」
シファは長い銀の髪に青い目をしており、顔はいたって美しく、ほっそりとした顔立ちも相まって女かと間違われることもしばしば。
そんな彼に憧れるもの…好意(時には不純なものも含まれる)を寄せるものは多い。
だがシファはその一切を受け入れず…それどころか、ただの友人になりたいと思うものまで突っぱね切り捨ててきた。
氷のような能面、冷たい口調、誰も寄せ付けない孤高の騎士…それがシファだった。
誰とも慣れしたまず、誰にも心を開かない彼は冷徹のシファのほかにも、冷血の女神、氷の女王などの異名を持っている。
その彼の唯一の友人、幼なじみのアクセルは「すみません期待はずれで」と頭を下げた。
それを見てシグマは笑う。
「さっきも言ったが、謝る必要はない。むしろちょっとほっとしたな」
「え?」
「噂をきく限りじゃとっつきにくそうだったからな」
そういってシグマは肩をすくめた。
シグマは現在27歳。黒い髪に黒い目というのは、この国ではとても珍しくエキゾチックに見える。顔は二枚目というにはちょっと粗暴すぎる気がするが、その黒い目で見つめられると誰もがドキッとしてしまう魅力を持っている。
そしてこの時、アクセルも内心ドキッとしていた。
「上手くやっていけるか心配だったんだが…」
「い、今の状態でも十分心配だと思いますけど…どぉう!!!!」
アクセルの言葉の後半が悲鳴になったのは、上段蹴りを食らったからだ。
誰にか?
もちろん、タオルとレモンスカッシュの入ったグラスを乗せたお盆を持ったシファにだ。
「おまたせいたしました~」
両手がふさがっている状態で、見事な蹴りを披露したシファは、まるでどこぞの洒落たカフェの女性店員のように愛想よく微笑み、その笑顔のまま倒れたアクセルの腹の上に乗った。
「ぐえ!」
「シグマ隊長がレモンスカッシュが好きだって聞いて、食堂で作ってもらったんです」
「わ、わざわざか?悪い…な」
「いえいえ~、お疲れでしょう?隊長、俺、肩でも揉みましょうか?!」
「いや…それよりアクセルの上から降りてやってくれないか?」
シグマが少々顔をひきつらせながら言うと、シファはさっと顔を背け「チッ」と舌打ちをした。そして自分の足元を見ると「わー、気づきませんでしたー」と棒読みで言うとアクセルの脇腹を爪先で蹴って降りた。

 *

「昼間のお前、かなりキモかったんだけど…」

兵舎の自室でアクセルがつぶやくと、「何がだ?」とシファは冷たく返した。
「何がって…」
アクセルは幼なじみ兼親友兼同室者のシファの冷たい横顔を見てため息を付いた。
一切表情を買えない冷たい顔。そこに昼間シグマの前で見せたような彼の姿は一欠片もない。しかし本来の姿はこちらだ。
幼なじみで物心付く前から一緒にいたアクセルにすらシファは滅多に笑顔を見せない。
「お前がシグマ隊長に憧れてたのは知ってたけど…あれ、キモすぎ」
「まぁ…少しはしゃぎすぎたかもしれないな」
「少々ってレベルじゃねぇだろう…、みんなぶったまげてたぞ」
「何故だ?」
「何故って…お前いつも笑ったり、大声出したり、悪態ついたりしねぇだろう」
「必要ないからな」
冷たい視線がアクセルの前を通り過ぎ、それは手元の書類に落とされる。
ただベッドに座って書類を見ている。それだけで様になる幼なじみにアクセルはもう一度ため息を付いた。
シファは全く気にしていないようだが、昼間の彼の姿を見てしまった連中はそりゃもう肝を潰していた。
あのシファが笑った。あのシファが自分から声をかけている。あのシファが悪態をついている。あのシファが…
彼の初めてみる姿に兵士たちは青くなったり赤くなったり。中には真っ白になっていたものもいるが、誰もがシファに対するこれまでの印象と、今現在目にしているものとのギャップとかにオーバーロードを起こしていた。
そしてそれは配属が決まって初めて顔を合わせたシグマも同じで…
「絶対シグマ隊長も引いてたし」
ボソリとアクセルが言うと、シファはものすごい勢いで書類から顔を上げアクセルを睨んだ。
「そういえば…」
「ん?」
「てめぇ…俺がタオルとりに行ってる間、シグマ隊長となに話してたんだよ」
「は?」
顎を引き、きつく睨んでくるシファにアクセルは顔をひきつらせた。
「ずいぶん仲良く話してたみてぇじゃねぇかよぉ、あぁん?」
まるでチンピラ…いや、街のゴロツキだ。
幼なじみの隠された本性を知って大いに青ざめ唖然としていたアクセルだが、
「てめぇ…まさか、シグマ隊長に対して邪な思い抱いてんじゃねぇだろうなぁ!!!!」
立ち上がり殺気すら帯びた目で睨まれて、ハッと自分を取り戻すと慌てて手を振った。
「ち、違う!!んなことあるわけねぇだろうが!!!!第一俺が女好きって知ってるだろうが!!」
「んなことで信用できるかよ!!!」
「信用しろよ!大体、隊長は男だぜ!!!」
「おまっ、隊長の魅力馬鹿にすんなよ!!!隊長の魅力は、性別を超越してんだろうが!!!ぁあ゙!?」
「た、確かにそれは認めるけど、俺は…」
「認めやがったな!コノヤロウ!!!!」
そう言ったかと思うと、シファは素早く腰のものに手を掛け一気に引きぬいた。
「ちょ、おまっ…」
ギラリとしたものをつきつけられてアクセルはますます顔を青くした。
「いくら幼なじみとはいえ…シグマ隊長に邪な思いを抱くとは…許せん」
「まじ…じょ、冗談きついって…シファ」
「安心しろ、これは冗談じゃない」
ふいに剣先が持ち上げられたかと思うと、それは一気に振り下ろされ…
「ギャッ!!!」
アクセルは紙一重の所でそれを避けた。
だがそのお陰でベッドは無残なことになっている。
「ひ…」
完全にしファは本気だった。
「チッ、ぬかったか」
それが正気かどうかは別にして、完全に目がすわっている。
「おま…キャラちが…」
「だが次は外さん…」
ベッドにめり込んだそれを持ち上げるシファ。ゴクリと唾を飲み込んだアクセルは、四つん這いになって次の攻撃も避けると、慌ててドアに飛びつき部屋を出、そして声の限りに
「シグマ隊長!!!!助けてください!!!!」
悲鳴を上げた。

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