スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サザンカンフォート・スクリュー 02

続きではない。
秋になったし秋の話でも。

数学教師兼、クラスの担任でもあるスモーカーは、放課後のホームルームにやってきた担当クラスが妙に煙っているのに気づいた。
「おい、なんだこの煙は」
眉間に皺を寄せてスモーカーが言うと、生徒たちの視線が泳ぎ…
「ん?」
窓の外のほうを見た。
このクラスは1階にある。スモーカーはチンピラのような歩き方で窓際まで行くと…
「おい…」
すぐ傍の地面に置かれたものを見て、額に青筋を浮き上がらせた。
「ポートガス!!!!」
振り返ると同時に、クラス一の問題児である男子生徒の名前を呼んだ。
名前を呼ばれたエースは、机につっぷして眠っていたが、その瞬間びくんっと腕を跳ねさせた。だが…残念ながらその程度で起きるほど、彼は寝起きが良くない。
スモーカーはびびっている他の生徒たちを掻き分けるようにしてエースの傍まで行くと、彼の頭に容赦なくかたく固めた拳を降り下ろした。
「っ!!いってぇ…頭が割れ…あ、スモーカー」
「あ、スモーカーじゃねぇ!ど阿呆が!先生と呼べといってるだろうが!!!」
「もう放課後?あれ?ホームルーム?」
「の前に!なんで教室ん中が煙っぽいのか言ってみろ!」
「スモーカー…教室でヤニはマズイッいてっ!!」
「俺じゃねぇよ!お前だろうが!お前!!」
「お、俺ぇえ?!俺、食い逃げはしても煙草はやんねぇよ」
「食い逃げしてんのかテメェは!!犯罪行為普通にぶっちゃけてんじゃねぇぞ!!」
「いたっ!そんなガンガンガンガン殴るんじゃねえよっ!ますます頭が悪くなったらどうなるんだよ」
「うるせぇ!!口ばっかり達者になりやがって!!俺が言いたいのは、外の七輪は何だって話だよ!!」
「あ、…あーーー」
エースはいくつも出来たたんこぶをさすりながら、へらっと笑った。
「いやぁ…今日は弁当つくる時間がなくってさぁ…、っで、冷蔵庫にサンマが入ってたからよー」
「焼いたのか!」
「ん。焼いた」
ニカッといい笑顔を見せるエース。
「すっげぇ脂がのってて美味…いってぇぇええ!!」
後頭部を殴られ、おでこを打ち付けエースはうずくまって痛がる。
そのエースの後ろ襟首をスモーカーはむんずと掴んだ。
「今日の連絡事項は特に無し!ポートガス以外は帰ってよし!」
「えっ!俺は!!」
「喜べ、お前は俺と楽しい楽しい課外授業だ!!」
「な、なんでだよ!!ちょ、スモーカー!!!首しまッ!!しまる!!苦しい!!!」
クラスメイトたちは生ぬるい目で、いつもながら騒がしい二人を見送った。

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。