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白兎を追うアリスを追う姉の冒険 12

ベースはディズニー(アニメ版)ですが、飽くまで捏造(私のうろ覚え童話とも言う
両手に大きなピザを持ったアメリカは、同じような顔をした二人を見比べ「そっくりだな!」と言ってニコニコ笑い、ピザを口に入れました。
もっごもっごと頬を大きく膨らませてピザを食べるアメリカに、イギリスは呆れたような目を向けた後、あらためてロマーノに目を移しました。
「あぁ・・・その面倒なことに巻き込んで悪かったな」
「べつに・・・」
「こいつがわがまま言うもんだから・・・本当に悪い」
律儀に頭を下げるイギリス・・・国の宰相に謝られてロマーノは居心地が悪く、反射的にドイツに助けを求めるような視線を向けました。
しかし、ドイツはものすごく厳しい顔をしたままイギリスを見つめていて、ロマーノの視線には気付きません。
先程まで・・・この城にくるまであんなに穏やかだったのに、どうしてそんな怖い顔をしているのでしょう?一体何があったのでしょうか・・・?
ロマーノはドイツの態度に何となく気落ちしながら、イギリスに大丈夫だと伝えました。
「結構・・・楽しかったし、な」
ロマーノが弟に同意を求めると、ヴェネチアーノはもちろんだというように笑顔で頷きました。
「うん。すっげー楽しかったよ!俺、もう此処にすんじゃいたいっておもったもん!ね!兄ちゃん!」
いきなり此処に住みたい。
ヴェネチアーノのその言葉はかなり唐突なものでしたし、何か妙に強引な気がしました。ですが、確かにこの世界は楽しいですし、此処にすむのもわるくはないなっと思ったのでロマーノは頷きました。
すると、なぜかイギリスはすごく驚いた顔をし、そしてアメリカはパッと笑顔になりました。
「そうだろう!この世界はすっごくたのしんだぞ!なんなら今日から・・・」
「アメリカ!!!!」
アメリカの言葉をイギリスが鋭く遮りました。
「それはだめだっていっただろう!」
「で・・でも、このピザもスパゲティももっと食べたいんだぞ!」
「ダメダ!お前が一度だけっていうからつれてきてやったんだぞ!それを、帰さないとか約束をやぶるんじゃねぇ!」
「でも、彼らも此処を気に入ってくれているといってるじゃないか!」
「だめだ!この世界にはこの世界の掟があるだろう!それはお前もしってるよな?俺が何度も何度も口を酸っぱくして教えてやったんだ、知らないとか言わないよな?!」
「だけど・・・!」
「ダメダ、ダメダ、ダメダ!!!!」
何度めかにアメリカの言葉を否定したイギリスは、ふっと視線をロマーノに流しました。
そして、
「ほら、ちゃんと迎えもきてるんだから、帰してやらなきゃだめじゃないか!」
そう言って、同意を求めるように強く見つめました。
ロマーノはそのまま流されるようにして頷こうとして・・・
「ロマーノ」
ドイツに腕を引かれ、彼はハッとしました。

少し話がある。

そう言われて、彼ら二人は王様たちの前から少し離れた場所に移動しました。
ロマーノはドイツの話というものを待ちましたが、ドイツはすぐにはそれを切り出さず、皿にいくか料理を取ってくれました。
そして、パスタを何度か口に運んだ後「その・・」と言いづらそうに口火を切りました。
「悪かった」
「え?」
戸惑うロマーノにドイツは頭を下げます。
「王が勝手なことをして・・・」
「なんでお前が謝るんだ?」
ロマーノは謝られたことにひどくショックを受けました。
「俺は迷惑だなんて思ってないぞ」
それは、突然不思議な世界に迷いこまされて戸惑ったということは否定しません。ですが、それよりもずっと楽しかったという思いが大きいのです。
不思議な人たち、不思議な出来事、そして、ドイツに出会えたこと。
「俺は、迷惑なんて思ってない」
ロマーノがもう一度言うと、ドイツは戸惑ったように空色の瞳をゆらゆらと揺れさせ、「そうだな」と頷きました。
「そう思ってくれると嬉しい。この世界のことは俺は好きだ。だから、お前が気に入ってくれると俺も嬉しい。・・・しかし、やっぱり謝らなければ」
「何故?」
「此処は、本来お前たちが住んでいた世界とは違う世界なんだ。」
ドイツの言葉にロマーノは頷きます。
「本当は来てはいけない場所だ」
「どうして?」
「どうしてというものじゃない。いうなれば・・・そうだな、此処は夢の世界だ。眠っている間に夜に眠って見る夢ならば問題はない。だが、夢の住人になってはいけない。それはわかるな?」
夢の住人になる。
それは、きっと夢にとりつかれてしまうということを言っているのでしょう。
夢にとりつかれて、ずっと眠ったまま・・・というのは確かに有害です。ロマーノが頷くと、彼は少し悲しそうな顔をしました。
「そういうことだ。アメリカはお前を・・・いや、お前たちを夢の住人にしてしまおうとしている。しかし、それはいけない。わかるな?」
それもわかります。
ここが夢の世界であるというのならば、ここに居続けるということは・・・。
しかし、それが分かってもロマーノは頷きたくはありませんでした。
彼は口を口をへの字に曲げて、ドイツをにらみ、そして首を横に振りました。

わからない。
わかりたくない。

と。

そろそろネタも見えているので終りたいのですが、終われません・・・。難しい。

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