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白兎を追うアリスを追う姉の冒険 09

ベースはディズニー(アニメ版)ですが、飽くまで捏造(私のうろ覚え童話とも言う
「彼らは親戚みたいなものなんだ」
ドイツの言葉にロマーノは頷きました。
確かにそんな雰囲気の二人でした。
とても優しそうな人たちで、そしてドイツのことをとても愛しているように見えたからです。
「彼らも猫なのか?」
ロマーノが聞くと、ドイツは驚いたように目を見開き「とんでもない」と首を横に振りました。
「彼らはバラとパンジーだ」
「バラ?パンジー?」
それは植物の事だろうかと聞くと、今度はドイツは首を縦に振りました。
動物ばかりでなく植物まで人に変化することができるなんてロマーノには驚きですが、どうやらこの摩訶不思議な世界では特に驚くべきことではないようです。
「彼らは昔から仲がいいんだ。オーストリアはピアノが上手いし、ハンガリーはあぁみえてとても強い」
兄さんなんかフライパンでよく殴り倒されていると聞いて、ロマーノはびっくりしました。
あのしとやかそうな人がフライパンで男を殴り倒す?
冗談だろうとドイツを見ますが、彼は冗談を言っている風には見えません。
「だが、それは兄さんにだけだ。滅多なことではそんなことはしないから安心していい」
やっぱり冗談ではないようです。
「そ・・・そうなのか」
ロマーノはハンガリーがオーストリアという青年と仲睦まじく花をつんでいる姿と、フライパンを握って男を追い掛け回している姿を同時に思い浮かべ、強いショックを受けました。

「ほら、あそこを抜けると王宮の庭に出るぞ」

15分ほど歩いたところで、ドイツは森の切れ間を指して言いました。
「庭を突っ切らなくてはいけないが、何、すぐにつく」
歩き疲れていたロマーノはドイツの言葉にほっとしました。
そして森を抜けると、一面の草原が広がっており、奥にシンデレラ城のような綺麗な城が建っているのが見えました。
「あれがこの世界の王宮だ。王と王弟、そして沢山の料理人たちが揃っている」
「料理人??」
「そうだ」
ドイツは歩きながら説明します。
「王はとても美食家でいらっしゃる。とにかく沢山の料理人を抱えていて、毎日毎日いろんな国の料理を召しあがっているのだ」
一日五食食べることも珍しくはないという言葉にロマーノは驚きです。
「すごいなぁ・・・」
「あぁ。近頃はアジア料理に凝っていて、その方面の国・・・つまり、日本、中国、韓国、タイ、ベトナムのあたりは王宮に住まわされているようだ」
「へぇ」
ロマーノはでっぷりとふとった王様を想像しました。
王座にふんぞり返って、つまようじをシーシー言わせている下品そうな王を。そうしたら兄弟がいると聞いたときに感じた親しみはいつのまにか霧散してしまいました。
「大変だな」
ロマーノが同情すると、彼は微笑んで首を横にふりました。
「そうでもない。色んな料理が食べられてなかなか楽しいぞ。あー、そうだ。それでだな」
「ん?」
「おそらくお前の弟・・・ヴェネチアーノだったか?が連れて行かれたのは、そのせいだと思う」
「え?」
「つまり、料理を作らせるためだ。王は昔からイタリア料理というやつを一度食べてみたいと言っておられた。だが、残念ながら、この世界にはイタリア料理を作ることが出来る人間がいなかったんだ」
「そう・・・なのか?」
「あぁ、スペインやフランス、それに俺もだが、知恵を絞っていろいろ試行錯誤をしてみたのだが、どうにも違うような気がしてな。それでおそらくお前の弟が呼ばれたのだろう」
「呼ばれたって・・・」
「イギリスは国の宰相でもあるからな。おそらく兎の姿をとってお前の弟をこの世界にさそいこんだのだろう」
ロマーノは、弟が白い兎の後を嬉々としてついていく姿を想像して、ありうる・・・と思いました。
可愛いもの好きな弟は白い兎を見つけて、後を追い、ロマーノと同じように兎の穴に落ちたのでしょう。
そして途中まではイギリスとチェシャ猫に誘導されていたようです。しかし・・・
「お前の兄とイギリスは友達なのか?」
何故、プロイセンが協力することになったのでしょうか?
ロマーノが聞くと、ドイツは渋い顔をして首を横に振りました。
「知り合いではあるが、友人というほどではないだろう。だが、俺の兄は面倒事にかかわるのがとにかく好きな性格をしているんでな」
面白いと思えば、どんな骨折りも努力も惜しまないという。
きっと途中で知って面白がったのだろうとドイツは言いました。
「そして恐らくだが、お前の弟を引っ張りまわしたんだろう。それで、ただ後を追わせるだけだったイギリスがじれて、直接彼を連れて行くことにしたんだろうな」
「なるほど・・・でも、お前の兄ってやつは、お前とは随分違うみたいだな」
ロマーノが言うと、彼は苦笑しながら頷きました。
「確かに、兄さんとは違うかもしれない。」

そして、

「彼も俺も猫ではあるが、俺はチェシャ猫ではないからな」

なんだかとても意味深なことを言いました。

そあと少し(多分
きらきら ひかる おそらの ほしよ ←すごく可愛い歌詞ですよね。
はいだらー!

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