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ゼロの夜想曲 07

朝日がさんさんと差し込む。
ノリのきいたシーツに顔を押し付け、その光から逃れるように身をよじった。
「今・・・何時・・・・」
「7時ってとこだな」
独り言だったはずの言葉に、返ってきた言葉にはっと目を開けると、部屋の中央あたりに黒いローブの男が立っていた。
「な・・・何よ!あんた!」
怪しい!!!!
毛布を抱き寄せるようにして起き上がると、男はあきれたように息をついた。
「寝ぼけてんじゃねぇよ」
不機嫌な声。
「え・・・あ・・・あー・・・」
そっか。
思い出したとたんに肩が落ちる。
そうだった・・・。
こいつ、私の使い魔だっけ。
「朝からため息なんてつくなよ。しかも、俺を見てか?」
チッと舌打ちをする使い魔。
本当だったら、口が悪いとはったおしてやるところだけど・・そうもいかない。
なぜなら、立場的には私が弱いから。
彼は妥協して私の使い魔というポジションについてくれている・・・のだ。
ため息だって出る。
「それにしても・・・お前、恥じらいってもんがないのか?」
そういう玲治の視線の先には、昨晩、私が脱ぎ散らした制服と・・・下着。
「いいじゃない。私は貴族なんだから」
「それが言い訳か?」
「こういうのは普通侍女や、侍従が片付けてくれるものなの!」
「で、俺が“まとも”な使い魔だったら、それは俺の仕事になるわけか・・・」
「そうよ。そういうこと!」
「無い胸はってんじゃねぇよ」
「!!」
カッとした私は思わず、枕を投げつけたのだが・・・それはひょいと避けられてしまった。
く・・・悔しい・・・・!!!!
「それより、そろそろおきたほうがいいんじゃないか?」
言いながら、彼は部屋を見渡しハンガーにかけてあったもう一つの制服を手にとって、私のベットに置いた。
「これだろ?」
「え・・・うん。そうだけど・・・」
あら・・・以外に使える・・・?っと少し感心してみていると、ローブの奥、金の瞳が私を射抜く。
それにほんの少しギクリとすると、
「何だよ」
不審そうな声をかけられてしまった。
「・・・ついでに、下着もとってくれないかな~とか思ったりして」
「した・・・っ」
気のせいか、多少たじろいだように見える玲治。
私は思わず心の中でにやりと笑ってしまった。
思ったより・・・かわいいとこあるみたい。
「いいじゃない。命令じゃなくて、お願いとして言ってるんだから、とってよ」
「ルイズ・・・お前、本当に恥じらいってもんがないのか?」
「いいじゃない。ケチ」
「・・・お前な」
声が低い。
コレはちょっとからかいすぎたかしら・・・彼はくるりと背を向けた。
使い魔をやめられても困るし、謝ったほうがいいかしら・・・そう思ったとき、
「で、何処にあるんだよ」
っと不機嫌そうな声が返ってきた。


全く・・・・全く・・・・全く!!!!
本当にとんでもないヤツだ。
下着を俺に取らせたのまでは100歩譲ってヨシとしよう。
だが、悪魔の身とはいえ・・・普通男の前でいきなり裸になるか?!
貴族とかいってたが、貴族の婦女ってのはそんなもんか?
いや、違うだろう?
クソ・・・
ルイズよりも数段美人で、色気たっぷりの悪魔にも動揺しなかった俺が・・・クソ!
「何、怒ってるの?」
「何でもない」
「コワーイ♪」
ルイズは俺が言うことを聞いた事にたいして、かなりご機嫌であるらしい。
反対に俺はものすごく不機嫌なのだが・・・。
「ほら、行くぞ」
「はいはい・・・って、あんた行く場所知らないでしょ」
ちらりと睨まれ、俺は肩をすくめる。
まぁいいさ。
俺は一つ息をついて気分を入れ替える。
ヒスっているより、機嫌がいいほうが扱いやすい・・・。だろ?
俺は、ドアを開いてやり、“本物”の使い魔がするように(かどうかはしらないが)恭しく一礼をして、手を差し伸べた。
「お手をどうぞ。ルイズ」
かなり演技が入っていて、そしてそれがルイズにも分かったはずだが、それでも彼女はその扱いが気に入ったらしい。
満面の笑みを見せて、彼女は小さな手を俺のそれにのせた。

続きを待ちつつ、自家発電自家発電。
展開テケトー。

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