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だけど、それ以上に

独ロマ すでに付き合ってる。
お下品。 珍しくR指定付けておく。 ただしR15くらい
半端すぎる。

半年くらい前の事だったと思う。
「恋人との性生活の刺激にどうぞ~」
キランっと星を飛ばしながらフランスがDVDをさし出してきたのは。
「余計なお世話だ!髭野郎!」
俺はすかさず「要らない」と突っ返したのだが、彼は「いいからいいから」「今後のために」「勉強になるよぉ」「気が向いたらいでいいからさぁ」「せっかく用意したんだから」と言葉巧みに、フランスはDVDを俺に押し付けていった。
どうせくだらないものだろう。
そう思って家のベッドの上に放り出しているうちに、どっかいっちゃって…で、フランスも何も言わないからそれきりずっと忘れてたんだが…

「なんで出てくるんだよ…」

あまり使っていなかったバッグの中から偶然にも見つけてしまった真っ白なケースに入れられたそれ。
「あほらしい」
俺はそれを今度こそとゴミ箱に放り入れ、少し迷って拾い上げた。
「………別に興味があるわけじゃねぇけど……」
それに性生活が潤ってないわけじゃないし、アイツともうまくやってると思うけど…。
「………」
ついさっき、弟はオーストリアのとこに行っちゃったし…。
今日はナンパに出かけようかと思ったくらいで、特に予定はないし…。
ついでに誰か訪ねてくる予定もないし…。
俺は少し考えた後、家中の戸締りをして(俺の知り合いには勝手に人の家に入ってくるようなアホが多いからだ)、寝室のカーテン(薄いやつ)を引いてDVDをデッキにセットした。
「暇つぶしだ」
別に何かを期待しているわけじゃない。まして、欲求不満なんかありえない。
ただの暇つぶし。
若い男なら多かれ少なかれこういうことはあるだろ?
そう、ただの暇つぶし。

画面は一瞬真っ白に染まって、次に青くなってコピーはダメとかって警告文が映った。
それから真っ暗になって…扉が開く音。
うっすらと明かりがついて、中に入ってきた男は…
「うわッ、最低……」
軍服だ。
しかもナチの。
俺はそれに気づいた途端に眉を潜めた。
だが、俺を不機嫌にさせるのはそれだけじゃなかった。
男はアイツ…ドイツじゃないが(帽子で顔が見えなくてもそれくらいわかる)、体格がドイツに酷似しているのだ。
「フランスの野郎」
なんのつもりだ。
悪趣味な。
そう思いつつ、俺は画面を睨みつけた。
カメラがパンして、今度はベッドが映る。
なぜかは知らないが、やたら少女趣味なベッドだ。
ふわふわでピンク色でヒラヒラ。
その上に女がいる。きわどい下着姿の少女みたいな女。
彼女は赤い目隠しをされて、ベッドに縛られていた。
ますます最悪。
うえっと俺は舌を出す。
女が何か言って(フランス語だ)、男が口元を歪めドイツ訛りのフランス語で高圧的に言葉を返した。
これからどういうプレイが行われようとしているかなんて火を見るより明らか。
きっとフランスの野郎は、ドイツがこういうの好きだから…なんて気を利かせたんだろうが、あいにく俺にはこういう趣味はない。たとえドイツにそういう趣味があったとしても…そしてそれを望んだとしても(幸いにも今まで一度としてそういうプレイを求められたことはない)、許すつもりはない。
だから、こんなの本当に無駄。
クソの役にも立ちはしない。
そう思っても…俺の手はリモコンに伸びることはなかった。

男が激しく女に罵倒を浴びせる。
女は泣きながら震え、許しを乞う。
男の手がのび、女の下着を乱暴に剥ぎ取る。
女のたわわな胸がこぼれおち、女は悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げる。
男が鞭の先で女の細い顎を持ち上げ…

「下品」

で、下劣。
こんなので喜ぶなんてあり得ない。
こんなの女性蔑視、女性軽視でしかない。
女の子には優しくするべきだ。
こんなの見てるだけでむかむかする。

…はずなのに…。
見ている内に、俺は軍服の男にドイツを重ね、そして女に自分を重ねていた。
嗜虐の趣味があるわけじゃない。
まして虐められ、辱しめられて喜ぶ趣味なんてこれっぽっちも持ち合わせていない。…はず。…なのに。

女に鞭を当てて、下半身を熱くさせる男。
男に乱暴されて、下半身を濡らす女。

どちらもすごく楽しそうで、どちらも興奮してて、互いに通じあってて、互いに愛し合ってて…

やばい。

女が男の股間に頬ずりして…
男が女に罵声を浴びせて…
女がでっかい玩具をはめられて…
男が女の白い肌に鞭を打って…
女が無理やり男のをくわえさせられて…
男が苦しがる女を無視して腰をふって…

そんなのが全部、俺とあいつに置き換えられて…。
俺はそれに嫌悪を感じるどころか、いつの間にか下半身をガチガチにさせていて…。

やばい。

「フランスのヤロウ…」

おかしなものを勧めてやがって…。

俺はこれ以上見てはいけないような気になって、リモコンを取り画面を切った。
そして思わずいきり立ったそれに伸びそうになった手を握り締め、衝動に耐える。
「どうすんだよ」
手首を目の上に当て、天井を仰ぐ。
目の裏をチラチラとしているのは先ほどまで見ていた映像。
ただし、アクターは俺とドイツ。
「どうすんだよ…」
やばい。
あぁいうのには興味がなかったはずのなのに…。
あんな性癖は一切持ち合わせていなかったはずなのに…。
今のままで充分満足していたはずなのに…。
ちょっと…いや、かなり、あんな風にされたいと思ってしまった。…ドイツに。
痛いのは…ちょっと。
だけど、ひどくされたい。
「どう…するよ」
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
口ではそんなことを繰り返しながら、頭の隅では、あいつをどう誘おうか…なんて考えている。
ほんと…。
「あのフランスヤロウ…余計なもんに目覚めさせやがって…」
今度あったら、トマトぶつけてやる。

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