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来世など信じない

絶望
死ネタ 暗い ゲーム世界

何もかもが失われた球
理不尽に悪魔に落とされた身体
人に非ざる者たちが跋扈する世界

誰も頼るものの居ない世界で、道を探せと言われ…それを素直に成せるほど、俺という男は強くない。
いや、むしろ弱いのだ。
俺は…弱い。
それでも何とか生き抜いてきたのは…きっと

「きっと…」

俺はゴポリと沸き上がってきたものを口から吐き、かすれた目で赤い男を見上げた。
男の表情は俺からはもう見えない。
しかし、彼がひどく冷たい表情をしているということくらいは想像がついた。
きっと彼は俺に失望しただろう。
だけどそれでいい。
それがいい。
俺はこんな世界で生きていたくはない。

あぁ、しかし、やっとこれで楽になれる。

腹を貫いた剣が引き抜かれると、俺の中から大事な何かが出ていってしまったような気がした。
背中が自分の血に濡れて気持ちが悪い。
口の中が気持ち悪い。
末端から冷えていく感覚が気持ち悪い。
痛かった、辛かった、悲しかった。
だけど、これでやっと…。

ザッと音がして、男が立ち去った。

行ってしまった男に少しの未練を感じながらも、俺にはもう引き止める力はない。
一言くらいお礼を言いたかった…。

「ふぅ…」

丸い世界。
上を見上げれば砂漠が見えた。
だが、それも時期に白い光に霞んでいく。
俺はゆっくりと…最後の力を振り絞って手を持ち上げた。
真っ白に染まった世界…
その向こうから…何かが俺を迎えにくる。

― やっと…やっと…やっと…楽になれる。

俺は微笑んで目を閉じた。

― 今度こそ、今度こそ、今度こそ…目覚めぬ眠りに…。

そう願いながら。

ま、リセットボタンですよね。

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