スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

影狼 15

町に着くとまずは三人とつれだって宿をとることにした。
宿は、三人が森に入る前に滞在していたところで、一人銅貨三十。
朝食と一回の行水がついていてごく一般的な料金。
ただし、カイがいるから俺だけは銅貨35になってしまった。
手持ちの貨幣は銀貨しかなかったので、銅貨を沢山つり銭にもらった。
釣りは銅貨でいうなら65枚。65ゼニー。
一つ下の単位を使うなら6500ダー、半銅貨なら6500枚になる。
俺が受け取ったつり銭は、10枚銅貨が5枚、5枚銅貨が2枚、1枚銅貨が4枚、10枚半銅貨が9枚、5半銅貨が1枚、1枚半銅貨が5枚だ。(とても分かりにくいので、これからはあまりゼニーやダーという単位は使わないように話していこうと思う)
銀貨は丸かったが、銅貨は楕円で、半銅貨は四角くて小さい。
それぞれデザインは違うし、数字が描かれているので間違うことはなさそうだ。
あとでカイにもちゃんと覚えさせよう。(必要ないというかも知れないが、知っておいて損はない)
部屋は宿の二階で、二人部屋をとったアイクとユックは隣の部屋、一人部屋のミーアは三階だ。
入った部屋の感想は…まぁこんなものだろう…だ。
正面に窓があって、左手にベッド、右側には狭いトイレがついていて中々清潔感がある…まぁ可もなく不可もなくだ。
荷物を置いたら貴重品を置いて、アイクたちと共に昼食を取り(美味しかったが詳細は割愛)、それが終わるとギルドへと向かった。

ギルドはちょっとくたびれた飲み屋って雰囲気で、壁には依頼書がべたべたと張ってあった。
ドラクエのルイーダの酒場といえば、わかる人には想像しやすいか。ただし、トラブルを避ける為か、軽食はあるものの酒類は一切提供されない。
アイクたちは依頼の破棄と、簡単な依頼を探すらしいので、俺はその間にギルドに冒険者登録を済ませることにした。

「何かご用ですか?」
桃色の髪をした受付の少女は、俺が正面の椅子に座ると愛想よく微笑んだ。
「登録したいんだが…」
「あ、新規の方ですね」
彼女は言いながら登録書のようなものを取り出した。
「えっと、私は担当させていただきますロッティです。今日はよろしくお願いしますね。」
「あぁよろしく」
「ギルド登録には銅貨50が必要になりますが、よろしいですか?」
「あぁ」
「ではまずはこちらの書類にわかる範囲でいいのでご記入ください」
「わかった」
ええっと、名前はリク、性別は男、出身地は未記入でいいか。父親の名前に母親の名前はまだしも、父の父や母って…馬の掛け合わせじゃないんだから…。
「かなり細かいですね」
「はい。面倒だとは思いますがなるべく空欄がないようにしてくださいね。これはこちらの基本データベースとしてギルドで保管され、あなたの記録が逐一蓄積されていくものですから」
「何かに使うんですか?」
「必要がなければ全ては公開はされませんが、名前やランク、戦闘経験などはパーティを探している冒険者の方や、傭兵を雇いたいという方などには公開されます。また、犯罪に関わったなど必要があれば公開されることもあります」
「最後の必要時はいいとしても、他では公開しないでってのはできないのか?」
「出来ないことはありませんが、ランクがC以上になると自動的に公開されます。ただしその場合、魔法属性は隠してくれなどの要望にはお答えしますが…」
「ふぅん。まぁいいや。書くからその間にギルドの説明もしててくんない?」
「はいわかりました」
ここからはかなり話が長くなるので割愛。
はしょりまくると、ここで仕事の斡旋をしてくれるってことだ。
もう少し詳しく言うと、依頼を受けるにはギルドにマージンを支払う必要があり、ランクによって受けられる依頼が変わってくる。無論、もし依頼に失敗した場合は違約金を支払う必要が出てくる。
またランクがC以上になるとギルド直々から強制依頼が発生する可能性があるらしいが、俺は登録したばっかのFランクなので関係ない。
他にもいろいろ規約だなんだと言われたが、特記することはない。
ギルドについては、国中全てのギルドはリンクされていて、仕事の斡旋の他に銀行業務も行っているらしい。
書類を書き終わると、指輪とネックレスとピアス、それからブレスレットのどれがいいか聞かれた。
これはギルド特製の魔法が施された石が埋め込まれており、いわば身分証になるらしい。
俺は少し考え、元の狼に戻った時に影響がないようにとピアスを選んだ。
無色透明の小さな石は、俺の持つ気や魔力、ランクが影響し徐々に色を変えるそうだ。
「大体以上になりますが、ご質問はありますか?」
「いや…大丈夫…あぁ、預けたいものがあるんだが」
そういって俺は小さな袋を出し彼女に渡した。中身は以前手に入れた宝石類だ。
「えーと、大丈夫なんですけど、お金以外のものは他のギルドでは引き出せないんですけど、よかったですか?」
「あぁ、取り敢えずはいい。それとこれも」
持っていた銀貨のうち10枚ほどを彼女に渡す。
「はい。ではお預かりいたしますね」
彼女は石板のようなものに手をかざすようにいった。
これで俺のデータベースが更新されるのだ。
これから依頼を受けたり、終了させたり、また報奨を受けたりするたびにこの作業を行うことになる。
「店によってはこの石板をおいているところがありますので、手をかざすだけでギルドの貯金を崩して決算できるところもありますよ」
「なるほどね」
ただし、ギルド以外の場所での石板は端末扱いで支払いと入金しかできないらしい。
「それでは、よい冒険を祈っています!」
「あぁ、ありがとう」

受付を離れた俺は、耳たぶにピアスをつけた。
もちろん穴なんてあいてなかったからブッツンと無理やりに開けた。
三人はすでに依頼を受け終わったらしく、カイのそばに集まって遊んでいた。
「あ、終わりましたか?」
「あぁ。どんな依頼にしたんだ?」
「近くの農家の手伝い」
「簡単なやつなんだけど、死にかけたばかりだから」
三人は照れたように笑った。
「それでいいさ。今日からなのか?」
「なるべく早くってはあったんだけど、今日は色々買い物をしようと思ってるんだよ。いろいろなくしちゃったものも多いし。」
「なら俺も付き合おうかな。俺は物を知らないから教えてくれ」

コメントの投稿

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。