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004 追いかけっこ

モブ先生
基本エッジは別学校なんですが、今回は同じ学校ってことで。

寒さがやわらぎ、ようやく春が来たなんて思っていたら、気温は一気に上がりゴールデンウィークを目前に季節は夏へと変わってしまった。
いや、世間的にはまだまだ春なのだろう。
だが思春期の男女が通う学校というのは、それだけで熱気がすごい。
本当に冗談抜きで、毎日、天気予報の予想最高気温を3度は上回っているからね。
「あッついなぁ…」
受け持っているクラスの日誌で自分に風をおくりながら、なんとなく窓の外を見た。
すると、そこから見下ろす中庭では、
「よくやるなぁ…」
昼休みを利用して1年と2年が混じり合ってバスケットをしていた。
よく見れば、バスケ部のやつらも何人か混じってる。
「ほんとに元気だな…。」
朝は朝練、昼も遊びで、そして放課後は部活…。
呆れるほどに元気だ。
そんなにバスケが好きか…と思うが、校舎の2階・3階から彼らの様子を見る女子生徒が居るところを見ると、バスケだけが目的ではないのかもしれない。
まぁそういうのは経験があるのでわかる。
やっぱ女の子にキャーキャー言われたい年頃なんだろうなぁ…。
なんてニヤニヤヘンタイっぽくにや付いていたら、
「うわぁああああ!」
と、悲鳴のような声が聞こえた。
ぎょっとして声の聞こえた方を見ると…誰かが通行口から中庭に飛び出してきたところだった。
「こっちくんじゃねぇぇぇぇ!!!!」
男子生徒、聞いたことのある声…
「あぁ…3年のエッジか」
その後ろを走っているのは…
「カイン?」
2年のカイン。
そして、その二人を追いかけているのが同じく2年の…
「セシルか…」
なんだかよく見る組み合わせだ。
「なんで俺を追いかけるんだよ!カイン!!!」
エッジの悲鳴に思わずクスリと笑ってしまう。
それにしても一体何をやっているのか…。
ギャーギャー言いながら逃げ回るエッジと、それを無言で追いかけるカイン、そしてキャッキャッと楽しそうに笑いながら追いかけるセシル。
カインを追いかけるセシルと、追いかけられながらエッジを追うカイン、そして二人から逃げるエッジ。
「はっ」
三人ともかなり顔の出来がいいものだから、2階3階からのギャラリーが増えてキャーキャーと黄色い声援が飛び交う。
「あーぁ」
で、バスケットをしてた奴らは動きを止めて、面白くなさそうな顔を隠さない。
まぁ、あの三人がなにやってんのかは謎だけど…なんにしろ…
「青春だねぇ…」
俺は大きなあくびをした。

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