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Sledgehammer 15

何の意味もない話 リハビリ用
賑やかな通りからは少し離れた落ち着いた雰囲気の街。

由緒あるホテルの近くにある高級ジャズバー。
照明の落とされた店内。
奥にはステージがあって、バンドが生演奏を聞かせてくれる。
周りには大きく感覚を空けて丸テーブルがいくつか並んでいる。
テーブルの中央にはキャンドルがひとつ。
料理は大した量もないのに、えらく値が張る。
客層は大人な男女ばかり。
子供は居ない。
そして、非常識に騒ぐような大人もいない。
ヒソヒソとかわされる談笑。
ゆったりとした時間。

彼女はその店で歌姫をしていた。
真っ白な肌。
映画女優もかくやというような美貌。
輝くばかりの金糸の髪。
細いが、メリハリのある女性らしい身体。
美しい真紅のロングドレス。
透き通るような声。

女が歌うのは英語やフランス語の恋歌。
つれない男…もしくは、去っていった男を思う切ない女心をうたったものが多い。
伴奏をしているピアニストは明らかに彼女に惚れていて、熱っぽい視線を彼女におくっている。
だが、女には全くその気がないのだろう。注意して見れば、彼女がその男を意図的に避けているのがわかる。

一曲が終わると、まばらな拍手。
だが、それはそれでいいのだろう。
店の店員の一人が、彼女のためにシャンパンを持ってくる。
彼女はそれを唇に小さくつけ、一口だけを飲むとグラスをピアノに置く。
ドラムの男と小さく会話を交わすと…やがて、次の演奏が始まる。

次の曲もまた恋歌だった。
浮気者の男を思う、切ない女心。
じっと聞いていると、こちらの胸が痛くなるような美しい歌声。

 *

「あれ、セシルの女」
「うっそぉぉぉ…!」

ローザは…かいてなかったよね…覚えてない…
かいてたらごめん。

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